年間600時間以上の残業。
この数字を見て、あなたはどう感じるでしょうか?
「そんなに働いていたら、家族との時間なんて取れないよ」
「自分のことすらままならないのに、家庭のことまで手が回らない」
そう思うのが自然かもしれません。
実際、かつての私はまさにその状態でした。
- 平日は帰宅しても疲れ果てて無言
- 休日はただ寝て終わる
- 「忙しい」が口癖になっていた
家族と過ごす時間はどんどん減り、気づけば子どもの成長を見逃しているような感覚に襲われる日々。
罪悪感と焦燥感が心の奥に積もっていきました。
でも、今は違います。
今日も今月4回目の休日出勤でしたが、朝は子どもと一緒に朝食をとり、夜は30分だけですが、息子と一緒に絵本を読みました。以前の自分からは想像もできなかった変化です。
不思議に思うかもしれませんが、残業時間はほとんど変わっていません。
変えたのは「時間の量」ではなく、「時間の設計」でした。
この記事では、私が実践してきた「家庭時間を守るための5ステップ」をご紹介します。
忙しい父親でも、無理なく再現できる仕組みです。
なぜ忙しい父親ほど家庭時間が削られるのか?
この疑問に対する答えは、実はとてもシンプルです。
✔ 仕事は“固定”で、 ✔ 家庭は“可変”だから。
仕事には締切があります。
会議の時間も決まっているし、納期もある。
上司や取引先からのプレッシャーもある。
だから、多少無理をしてでもやりきろうとする。
一方で、家庭はどうでしょうか?
「今日は疲れてるから、明日遊ぼう」
「今週は忙しいから、来週埋め合わせしよう」
そんなふうに、つい後回しにしてしまう。
でも、子どもは待ってくれません。成長は一瞬で、今しかない時間がどんどん過ぎていきます。
問題は「愛情が足りない」ことではありません。 問題は、「時間の設計がない」ことなのです。
ステップ①:家庭時間を“予定化”する
多くの父親が口にする言葉があります。
「時間ができたら、子どもと遊ぶよ」
でも、ここに落とし穴があります。
時間は、自然には「できない」んです。
むしろ、放っておけば仕事や雑務にどんどん食われていく。
だから私は、発想を逆転させました。
「家庭時間を先に予定に入れる」
たとえば、こんなふうに。
- 平日20:30〜21:00は「子どもタイム」
- 土曜の午前中は「家族で公園に行く」
- 月に1回は「妻と2人でカフェタイム」
これらを、Googleカレンダーに予定として入れます。 仕事の会議と同じように、ブロックしておく。
すると不思議なことに、家庭時間が「守るべき予定」になります。
「空いたらやる」ではなく、「この時間は家族のためにある」と意識が変わるんです。
予定に入れることで、家族との時間が“後回し”ではなく“先取り”になります。
ステップ②:「疲れている前提」で設計する
理想の父親像って、ありますよね。
- 子どもと全力で遊ぶ
- 仕事の愚痴を一切言わない
- いつも笑顔で優しい
でも、現実はどうでしょう?
残業でクタクタになって帰ってきて、そこから全力で遊ぶなんて、正直しんどい。
1日や2日はできても、続けるのは難しい。
だから私は、こう考えるようにしました。
「疲れているのが前提。だからこそ、短く・濃く・続けられる形にする」
たとえば、こんな工夫をしています。
- 帰宅後の15分だけ、子どもとカードゲーム
- 寝る前の5分間、絵本を1冊読む
- 朝の支度中に、子どもと「今日の楽しみ」を話す
たった数分でも、子どもにとっては「パパと過ごした大切な時間」になります。
大事なのは、時間の長さではなく「質」と「継続性」です。
ステップ③:無駄なエネルギー消費を削る
家庭時間を確保するには、時間だけでなく「エネルギー」も必要です。
どれだけ時間があっても、疲れ切っていたら意味がありません。
私は、次のような習慣を見直しました。
❌ 帰宅後のダラダラスマホ
❌ 血糖値を乱す重たい夕食
❌ 深夜までの動画視聴
これらは、気づかぬうちにエネルギーを奪っていきます。
代わりに取り入れたのは、
✔ 帰宅後すぐにシャワーを浴びてリフレッシュ
✔ 夕食は軽めにして、消化に優しく
✔ 就寝時間を固定して、睡眠の質を上げる
これだけで、夜に「もうひと頑張りできる余力」が生まれました。
エネルギーは有限です。 だからこそ、「何に使うか」を意識することが大切です。
ステップ④:完璧主義を捨てる
「理想の父親になれないなら、意味がない」
そんな思い込みが、私を苦しめていました。
でも、あるとき気づいたんです。
子どもにとって大切なのは、「完璧な父親」ではなく、 「いつもそばにいてくれる父親」だと。
- 毎日少しでも顔を合わせる
- たとえ短くても、話を聞いてくれる
- 自分の存在を認めてくれる
それだけで、子どもは安心します。
完璧じゃなくていい。
むしろ、等身大の姿を見せることで、子どもも「失敗しても大丈夫」と思えるようになる。
完璧主義を手放すことで、心が軽くなり、家庭時間も自然と増えていきました。
ステップ⑤:週単位で再設計する
忙しさには波があります。
月末や繁忙期、突発的なトラブル。 毎週同じように過ごすのは、現実的ではありません。
だから私は、毎週日曜の夜に「時間の再設計」をしています。
具体的には、
- 来週の残業見込みを確認
- 家族の予定(学校行事、通院など)をチェック
- 自分の体調や気分を振り返る
そのうえで、家庭時間を再配置します。
「今週は火曜が忙しいから、木曜に子どもタイムを移そう」 「今週は土曜に余裕があるから、家族で外出しよう」
こうすることで、「気づいたら1週間、子どもと話してなかった…」という事態を防げます。
年間600時間以上の残業でも変わったこと
時間の総量は変わっていません。
でも、設計を変えただけで、こんな変化がありました。
✔ 子どもとの会話が増えた
✔ 家族の安心感が増えた
✔ 自分の罪悪感が減った
以前は「家族のために働いているはずなのに、なぜか家族との距離が広がっていく」という矛盾に苦しんでいました。 でも今は、短くても濃い時間を積み重ねることで、家族とのつながりを実感できています。
「忙しいから仕方ない」と諦めていた頃には、想像もできなかった変化です。
家庭時間は、量ではなく設計で守れる。 それを実感しています。
まとめ:忙しい父親に必要なのは「仕組み化」
忙しい父親に必要なのは、
❌ 根性
❌ 長時間
❌ 完璧さ
ではありません。
必要なのは、「仕組み化」と「時間設計」です。
- 家庭時間を予定に組み込む
- 疲れていても続けられる形にする
- エネルギーを守る習慣を整える
- 完璧を目指さず、安定した関わりを大切にする
- 週ごとに柔軟に見直す
この5つのステップを回すことで、家庭時間は“守るもの”から“育てるもの”に変わります。
🔹さらに具体的なテンプレートはこちら
この記事では「考え方」を中心に紹介しましたが、実際に私が使っている
✔ 1週間の時間設計テンプレート
✔ 家庭時間固定フォーマット
✔ 残業週の再設計シート
はnoteでまとめています。

※忙しさに潰れないための具体策を体系化しています。

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