「健康神話」を科学で検証する:その“常識”、本当に正しい?
「水をたくさん飲めば健康にいい」
「風邪をひいたら抗生物質」
「カルシウムを摂れば骨が強くなる」
「赤ワインは体にいい」——。
これら、どれも一度は耳にしたことがある「健康の常識」ではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。それ、本当に科学的に正しい情報でしょうか?
今回は、生田哲さんの著書『「健康神話」を科学的に検証する: それホントに体にいい?無駄?』をご紹介します。
健康リテラシーの高い方こそ、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
健康情報の“目利き力”を鍛える
この本の最大の魅力は、健康にまつわる「通説」——つまり“健康神話”を、科学的根拠に基づいて一つひとつ検証している点です。
しかも、引用されているのは一流の医学・科学誌に掲載された、企業の利害関係に左右されない信頼性の高い研究ばかり。
情報があふれる現代、私たちは「何を信じていいのか分からない」という混乱に直面しています。
そんな中で本書は、良質なサイエンスとそうでないものを見分ける“眼”を養う手助けをしてくれます。
科学で読み解く「健康神話」:3つの例
1. バイ菌は熱いお湯で流せば死ぬ?
冬になると手洗いの頻度が増えますよね。「熱いお湯で洗えばバイ菌が死ぬ」と思っていませんか?
実は、バイ菌やウイルスを死滅させるには60〜70℃のお湯で数分間加熱する必要があります。
そんな高温で手を洗えば、火傷してしまいますよね。
つまり、手洗いの効果は水温よりも「頻度」と「丁寧さ」がカギ。
自分が心地よい温度で、しっかり洗うことが大切です。
2. コーヒーは健康にいい?
コーヒーに含まれるカフェインには、覚醒作用や集中力アップなどの効果があります。
抗酸化物質も含まれており、老化防止にも一役買うという研究も。
ただし、摂りすぎは禁物。カフェインの過剰摂取は不眠や不安感を引き起こすリスクがあり、体重60kgの人の致死量は9〜12gとも言われています。
常識的な範囲で楽しむ分には、メリットの方が大きいですが、「健康のために飲む」というよりは、「自分に合った量を知る」ことが大切です。
3. 適量の酒は健康にいい?
これは、科学的には「NO」。
「赤ワインのポリフェノールが体にいい」「適量ならOK」といった話はよく聞きますが、実際には健康のためにお酒を飲むメリットはほとんどないとのこと。
健康な人がたまたまお酒を飲んでいるだけで、「お酒を飲んだから健康になった」わけではないんです。
お酒はあくまで嗜好品。楽しむのは自由ですが、「健康のために飲む」は見直した方がよさそうです。
健康リテラシーを高めるという自己投資
本書の冒頭で紹介されているデータによると、遺伝的な病気の発症リスクはわずか10%程度。
残りの90%は生活習慣によるものだそうです。
がんに限って言えば、遺伝的リスクはたったの5%。
つまり、私たちの健康は「自分の選択」に大きく左右されているということ。
だからこそ、正しい情報を見極める力=健康リテラシーが必要なんです。
情報の“質”を見抜く力を育てよう
本書では以下のようなテーマについて、科学的根拠をもとに検証されています:
- コーヒー、チョコレート、アルコール、牛乳、ビタミンDなどの食品
- 抗生物質やサプリメントの正しい使い方
- がんや糖尿病、肥満などの生活習慣病にまつわる誤解
- 瞑想や水分摂取などのライフスタイル習慣
これらを通じて、「自分の健康は自分で守る」ための知識と判断力が身につきます。
まとめ:未来を変えるのは、今の“情報選び”
私たちの行動は、これまでに得た情報の積み重ねでできています。
だからこそ、より良い未来を築くには、まず「正しい情報」を選ぶことが大切。
『「健康神話」を科学的に検証する』は、そんな情報選びの“羅針盤”になってくれる一冊です。
健康リテラシーをさらに高めたい方、情報の真偽を見極める力を養いたい方に、心からおすすめします。
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