スタンフォード式人生を変える運動の科学

トレーニング

今回はケリー・マクゴニガルさんの著書「スタンフォード式人生を変える運動の科学」をご紹介したいと思います。

hお『スタンフォードの自分を変える教室』著者、最新作!
為末大氏推薦!

「体を動かすこと」は、私たちの不安や孤独感を消し去り、喜びと希望を与えてくれる。
心理学から神経科学、人類学まで最新知見を結集し、その奇跡の力を解き明かす。
【日本語版読者へのメッセージ】
いまは大変な時期ですが、ダンスやヨガやキックボクシングなど、
毎日の運動のおかげで、私は希望をもって過ごしています。
体を動かしていると、私はいきいきとした気分になって、
自分よりも大きな存在とのつながりを感じます。
みなさんもぜひ、体を動かす喜びを見つけてください。
みんなで一緒に乗り越えよう――体を動かせば、そんな思いが湧いてきます。(ケリー・マクゴニガル)


【運動について明らかになった科学的事実の一例】
◎毎日の平均歩数が「5649歩」を切ると、不安や落ち込みが増大する
◎運動嫌いでも「週3回×6週間」の継続で「運動依存症」になる
◎脳内化学物質の活性化で「うつ病」「不安症」「孤独」を防ぐ
◎「希望の分子」ホルモンが、脳のストレス耐性を高める
◎幸福ホルモン「エンドルフィン」の効果で、人との絆が深まる

【目次】
第1章 持久力が高揚感をもたらす
第2章 夢中になる
第3章 集団的な喜び
第4章 音楽に身をまかせる
第5章 困難を乗り越える
第6章 いまを大切に生きる
第7章 ともに耐え抜く

【担当編集者より】
運動の効用は、健康増進やダイエットにとどまりません。
やりとげる力、他者とのつながり、困難に立ち向かう勇気。
人生を充実させる全てが、体を動かすことで手に入ります。
本書は、人類誕生から受け継がれてきた「運動と幸福」のメカニズムを解き明かす
知的エンターテイメントにして、最高の人生をおくる為の究極の実用書です。
パンデミックという困難な状況下にある今だからこそ、体の健康だけでなく、
メンタルヘルス維持のためにも、できる範囲で「体を動かすこと」が重要なのだと痛感しています。

著者のケリー・マクゴニガルさんは、スタンフォード大学で健康心理学の博士号を取得され、発売された本の多数が世界的ベストセラーになっている世界的な健康心理学者の方です。

運動が健康に良いというのは誰もが1度は耳にしたことがあると思います。

ですが、なぜ運動が健康に良いのかご存じですか。

そう聞かれたとき、みなさんならどのようにお答えになられるでしょうか。

何となくは知っていても、誰かに説明しようとすると案外、難しかったりします。

本書で紹介されていた運動が健康に良い理由は、以下の通りです。

1.人間は狩猟採取の時代が長かったため、獲物を捕らえるために身体を動かす本能を持っており、体を動かすことで喜びを感じやすい

2.運動をすることでエンドルフィンという物質が分泌され、内因性カンナビノイド(脳内物質)という麻薬と同じくらい苦痛を緩和してくれる物質が分泌される

3.自然の中で運動することでストレスが緩和され、癒しの効果が得られる

私たちの体は運動すると、筋肉の収縮により運動誘発性マイオカインというホルモンが分泌され、ストレス耐性を向上させるとされています。

マイオカインというホルモンは「希望の分子」とも呼ばれており、筋肉の増強、血糖値の調整、体内の炎症抑制や癌細胞を減らす効果があることが分かっています。

また、心理学の中では自然の中で行う運動をグリーン・エクササイズと言うのですが、このグリーン・エクササイズを行うことで、気分が明かるくなったり、楽観的になったり、苛立った気分を穏やかにする効果もあったりと、メンタルに対する天然の解毒剤とも言われています。

うつ病患者に自然の多い公園で散歩をすることを促した結果、うつ病を克服する確率がアップするといった結果も得られているくらい自然が持っているエネルギーというのはすごいのです。

ですが、運動が嫌いな人も当然いると思います。忙しくて運動する時間がない方もいると思います。

スポーツ庁の世論調査では、週3日以上、運動やスポーツをする人の割合は28%程度であり、約7割の方は運動を習慣に出来ていないことになります。

本書では運動が嫌いな人でも、軽い運動を3回/週、6週間継続することで脳が変化し、運動が好きになり、毎日のように運動がしたくなると紹介されていました。

運動で得られる効果は健康やダイエットだけではなく、何かをやり遂げる力であったり、他者との繋がりであったり、困難に立ち向かう勇気なども得られます。

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