運動が健康に良いのは皆さんもご存じだと思いますが、運動にはその他にもたくさんのメリットがあるので、今日はそのメリットを紹介しようと思います。
運動により得られるメリットには以下のようなものがあります。
①集中力・記憶力が向上する。
長期的=運動を習慣にすることで、その人の基本的な基礎集中力が上がります。
(前頭葉が鍛えられる=頭の良さややり抜く力のこと)
短期的=血流が良くなることで脳への酸素の巡りが良くなり、集中力が上がる。
(10分の散歩でその後、1時間の集中力が上がる。)
②精神が安定する。(ストレス耐性がつく)
呼吸や体温調節を行う神経である自律神経が整えられることで、ON/OFFの切替がしっかり出来るようになり、その結果、メンタルが安定します。
また、ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されるのですが、有酸素運動はそのコルチゾールを分解して、ストレスを和らげてくれる働きがあります。
③頭が良くなる。
運動によって脳由来神経栄養因子(BDNF:Brain-derived neurotrophic factor)と呼ばれる神経細胞の生存・成長・シナプスの機能亢進などの神経細胞の成長を調節する脳細胞の増加には不可欠な神経系の液性蛋白質が生成されることにより、頭が良くなる研究結果がでています。
④ポジティブになれ、幸福感が上がる。
精神を安定させるホルモンであるセロトニンやリラックス効果のあるホルモンであるエンドルフィンが分泌されることにより、ポジティブになれるという研究結果もあります。
確かに日頃から運動している人はポジティブな人や活動的な人が多いように思います。
(職場にうるさいくらいポジティブな奴もいますが・・・)
⑤筋力アップ、ダイエット効果がある。
筋力アップすることにより日常の消費カロリーが増え、ダイエット効果があります。この効果については誰もが知っている内容とは思いますが、念のため、記載しておきます。
脳を鍛えるには30分から1時間程度の有酸素運動(ウォーキングなどの軽く汗を流す程度)を2~3回/週行うことが推奨されています。
運動に対してハードルが高い人もいると思いますが、やらないよりはどんなに短く、強度の低い運動でもやったほうが良いです。散歩でも効果があります。
それを心掛けて運動を習慣化しましょう。
また、以下の本でも運動が健康だけではなく、いろいろなメリットがあることを紹介していますので興味がある方は手に取って読んでみてください。
「脳を鍛えるには運動しかない~最新科学でわかった脳細胞の増やし方~」(ジョン・レイティ)
↓ 以下 本の紹介文
人間の脳は走りながら進化した。
脳と気持ちが劇的に変わる脳科学からの運動指南。
空前の脳ブームとランニング・ブームを結ぶ待望の書!
アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。その理由は──予想もしなかった運動と脳の関係にありました。
運動すると気分がスッキリすることは誰でも知っています。けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めてしっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか──のみならず、ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。
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