太陽光発電は二酸化炭素を出さない自然エネルギーによる発電方式として、地球にやさしい発電方式の1つです。ここ数年で大規模な太陽光発電所(メガソーラー)だけではなく、一般家庭への普及も増えています。
しかし、太陽光発電所は二酸化炭素を出さない発電方式ですが、かえって地球に対して悪影響を及ぼすケースもありますので、今回はそんな太陽光発電所について、メリット/デメリットをまとめたいと思います。
1.太陽光発電所のメリット
太陽光発電所のメリットは主に以下のようなものがあります。
(1)発電時に二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しない
(2)発電時に廃棄物、排水・排気、騒音・振動が発生しない。
(3)再生エネルギー(太陽光)を利用した発電方式で、環境に優しい。
(4)発電部に動的機器が少なく、機械的故障が起きにくい。
(5)火力発電や原子力発電に比べ、設置制限が少ない。
(6)小規模・分散運用に向いているため、一般家庭の屋上にも設置できる。
特に二酸化炭素を出さない自然に優しいエネルギーとして、近年は一般家庭への導入や、企業や自治体のイメージアップとしても導入が増えています。
2.太陽光発電所のデメリット
太陽光発電所のデメリットは主に以下のようなものがあります。
(1)設置面積当たりの発電量が低い(効率が悪い)。
(2)天候により発電量が大きく変動し、夜間は発電できない。
(3)太陽光パネルの反射光で光害や熱中症をおこしたケースもある。
(4)火災が起きた場合は、炎で発電が継続されてしまう恐れがあり、
消防隊員が消火活動中に感電したケースもある。
(5)太陽光パネルには鉛やセレンなどの有害物質を使用しており
それらが台風などの影響で破損すると土壌汚染の危険がある。
(6)景観や自然環境への悪影響。
(発電施設建設のために森林が伐採されることにより、動植物の
生息環境悪化や土砂災害の危険性がある。)
近年は太陽光発電所のデメリットの方も認知されてきており、そのデメリットによる災害やトラブルが発生しています。
特に太陽光発電所開発のために、大規模な森林破壊、生態系への影響、自然災害、景観悪化、生活環境の悪化などの問題が生じており、住民運動や訴訟に発展しているケースも少なくありません。
また、一番の懸念としては、環境破壊を防ぐ記載が十分ではないことです。そして、FIT法(Feed in Tariff:再生可能エネルギーの固定価格買取制度で、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスの再生可能エネルギー源を用いて発電された電気を、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務付ける制度。)の施工により、多数の企業が太陽光発電を「事業」として、捉えていることなども災害やトラブルの一助になっています。
こうした事実を受け止め、私たちはどうしていくかを考えなくてはなりません。
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