MCTオイルがランニングにもたらす効果

MCT(Medium Chain Triglyceride)オイルとは中鎖脂肪酸油のことであり、ココナッツやパームフルーツに含まれた天然成分が主成分となっています。一般的な油よりもすばやく消化・吸収され、すぐにエネルギーになりやすいという特長を活かし、医療現場・スポーツ分野における栄養補給や、生活習慣病予防など、様々なシーンで利用されています。

株式会社レインフォレストハーブジャパン ココナッツ由来100% MCTオイル

私も日頃からこのMCTオイルを摂取するようにしていますが、そもそも私がMCTオイルの存在を知ったのはRUNNETに公開された2012年ロンドンオリンピックマラソン代表、現在は実業団SUZUKIアスリートクラブのコーチを務める藤原新さんの記事でした。(https://runnet.jp/project/nisshin-oillio202011/

ランナーのエネルギー源といえば糖質(グリコーゲン)が有名で、マラソン前には糖質を体内に多く蓄積させるための食事法である「カーボローディング」を行うのが一般的です。

しかし、体内に貯蔵できる糖質の量には限りがあり、いくら頑張ってカーボローディングをしても、マラソンを走り切るために充分な量の糖質を体内に蓄えることは難しいと言われています。

そこで重要になってくるのが、脂質をエネルギーとして使える身体にすることだと藤原さんは仰っています。

普段から脂質を摂取し、脂肪燃焼型の身体にしておくことで、マラソンの後半にバテにくくなるだけでなく、普段の生活でもエネルギーが切れないので激しい空腹がなくなり、ドカ食いもしなくなります。そのため体重管理にも有効とのことでした。

以下は記事から引用していますが、日清オイリオのHP(https://www.nisshin-mct.com/contents/page195.html)でも、MCTオイルの事は紹介されていましたので、興味がある方は是非、読んでみてください。

藤原新さんが活用するMCTオイルとは?

MCTとは中鎖脂肪酸油のこと。ココナッツやパームフルーツなどに含まれる天然成分で、オリーブ油やなたね油、ラードといった通常食事で使われる油(LCT)よりも消化吸収が速く、すぐにエネルギーになりやすいという特長がある。

MCTオイルは、この中鎖脂肪酸100%のオイル。摂取することで体脂肪がエネルギーとして使われ、一般的な油の4~5倍速く分解されるので、栄養補給源として医療現場やスポーツ界で注目されている。

継続摂取により持久力が高まる可能性が

MCTオイルと一般的な油(LCT)をそれぞれ2週間継続で摂取して運動試験を行い比較したところ、MCTオイルの継続摂取によって持久力が高まる可能性が示された。これは、MCTを習慣的に摂取することで、脂質を利用しやすくなる身体に変化した可能性がある。また、疲労度の指標にもなる血中乳酸濃度はMCTオイルを摂取することによって低く抑えられている。

実験結果

中強度運動(息が上がらない程度)

開始から20分後の血中乳酸濃度

MCTオイルと一般的な油(LCT)を含む食品をそれぞれ2週間摂取した後に、息が上がらない程度の持久的運動を実施すると、MCTオイルを摂った方が血中乳酸濃度が低くなった。

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*2群間で有意差あり(p<0.05)
[出典]J Nutr Sci Vitaminol 2009;55:120-125より改変

高強度運動(息が上がるような程度)

疲労困ぱいになるまでの時間

息がゼイハアするような持久的運動では、MCTオイルを摂った方がより長く同運動を継続できた。

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*2群間で有意差あり(p<0.05)
[出典]J Nutr Sci Vitaminol 2009;55:120-125より改変

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