「子どもの経済力を決める 父親からの問いかけ」

今回はマルコ社出版の「子どもの経済力を決める父親からの問いかけ」という本を紹介したいと思います。

前表紙
発行:マルコ社
★世界の研究機関が発表した驚きの調査結果と、父親にしかできない経済力の伸ばし方がこの一冊に !★
日本ではイクメンという言葉が広く浸透し、以前と比べて、父親の育児参加への意欲が高まり、その機会も増えているといわれています。ただ、それも世界的に見れば、まだ日本の父親は子どもと接する時間は短いといえます。
こうした現状を少しでも変えるには、父親が育児に参加することで得られるメリットを、もっと別の角度から伝え、広く知ってもらうことだと考えて本書を制作しました。
父親である自分にしかできない育児があるとわかれば、もっと積極的に育児や家事に関わるようになるのではないでしょうか
もちろん、父親のいない家庭もあれば、どうしても父親が育児に関われない家庭もあるでしょう。したがって、シングルマザーの家庭では、子どもに経済力が身につかないというつもりはまったくありません。母親と父親の育児に優劣をつけたいわけでもありません。父親不在なら、育児の中で母親が父性的な役割を演じることで、同じ効果を得ることは十分に可能です。
また本書ではどのような点に注意して子どもと家庭内でコミュニケーションを取れば、「やり抜く力」「問題解決力」「挑戦意欲」「自己主張」などといった、将来の経済力につながる能力が育まれるのか、問いかけるときのコツを専門家の方々に取材し、まとめています。
いずれも特別な技術を必要としない、簡単にできるものばかりです。こうした問いかけを日々の生活の中で実践しながら、少しでも父親の育児参加が増え、父性的な育児について考える一助になれば幸いです。
~CONTENTS~
★第1章 やり抜く力を育む
<レポート01>民主的な育児スタイルを父親の元では最後まで「やり抜く力」が育まれる―ブリガム・ヤング大学 ラウラ・パディリア・ウォーカー准教授
<問いかけ法01>「どうする? 続ける」?と深追いせず様子を見ながら問いかける
★第2章 問題解決力を育む
<レポート02> 生存のための技術や問題解決の技術を父親は子どもに多く教える―カリフォルニア大学
<問いかけ法02>「そうだね」「どう思う」「?確かめよう」問題解決を促す問いかけの3ステップ
★第3章 道徳心・コンプライアンスを育む
<レポート03>父親の愛情不足で育つと攻撃的で感情が不安定になる―米・コネチカット大学 人類学者ロナルド・ローナー氏
<問いかけ法03>しつけは叱ることではない。思いが伝わる“しつけないしつけ”
★第4章 挑戦意欲を育む
<レポート04>成長期に父親とたくさん交流した子どもは挑戦意欲が高い―オックスフォード大学の研究チーム
<問いかけ法04>子どもがチャレンジ意欲を失ったら「本当に好きか」?を問いかける
★第5章 自己主張を育む
<レポート05> 父親が積極的に子育てに参加した場合子どもの言語能力が高い―セラピストのマリエ・ウオーカー博士
<問いかけ法05> 意見を言う場数が少ない子どもたち。『何でも言える』雰囲気作りが鍵
★第6章 IQ・学力を育む
<レポート06> 子どもの社会的発達、精神的発達、知的発達に永続的な良い効果を与える―アメリカ合衆国 保健福祉省
<問いかけ法06>一緒に調べに行く! 真の「学力」は父親の働きかけで伸びていく
★第7章 語彙・国語力を育む
<レポート07> 子どもに積極的に話しかける父親の元で育った子どもは、言語能力が発達している―ノースカロライナ大学
<問いかけ法07> 習った言葉は家庭で使い、定着させる。親子の掛け合いで増える語彙。
★第8章 メンタルヘルスを育む
<レポート08> 父親の育児支援は子どもの健康的な成長を助ける―アメリカ合衆国保健福祉省

正直、本のタイトルからして、父親なら読まなくてはいけない本です。

物凄いプレッシャーを感じます。

この本にはどのように注意して子供とコミュニケーションとれば、「やり抜く力」「問題解決力」「挑戦意欲」「自己主張」などといった、将来の経済力につながる能力が育まれるのかが紹介されています。

今の社会では学歴や頭の良さよりも、目標に向かって努力する力であったり、何かをやり抜く能力の方が重要視されています。

それではその能力をどうやったら育むことが出来るか。子を持つ親としては知っておきたいですよね?

カルフォルニア大学が行ったとある研究では、母親は感情表現や人間関係の技術を言葉で教える人が多く、その結果、子供は他人とのコミュニケーションや共感する能力を育む傾向にあるのに対して、父親は生存のための技術や問題解決の技術を、体を動かすことによって育む傾向があることがわかっています。

そして、この問題解決能力が高いほど、お金を稼げるようになる傾向が高いことが分かっているので、本のテーマでもあるように父親がポイントになってきます。

問題解決能力を育む方法としては、主に2つです。

 ①子どもの素朴な疑問に丁寧に答える

 ②失敗経験をさせる

意外かも知れませんが、そんなに難しいことではないんです。

①については、親の価値観を押し付けるのではなく、子供の考えを尊重し、目を見て答えるように心掛けましょう。また、敢えて答えを言わないこともポイントです。子供なりの考えを聞き出すようにしてみましょう。

②については、失敗を経験させることで、どうやったらできるようになるか考えるようになります。

親は子供に興味を持つきっかけや遊びを探す機会を与え、そして子供にたくさんの失敗を経験させる。心配するのはケガをしたときだけ。

私たち大人は気付かないところで子供が考える機会を奪っているのかも知れません。

このブログを見ている父親の皆さんには、是非、手に取って読んでほしい本です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました