「スマホ脳」

今回はアンデシュ・ハンセンさん著書である「スマホ脳」をご紹介しようと思います。

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。

この本は既に37万部以上も売り上げており、社会現象にもなった世界的ベストセラー本です。

著者のアンデシュ・ハンセンさんはスウェーデンの方で、名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得した精神科医です。前作の『一流の頭脳』は人口1000万人のスウェーデンで60万部の大ベストセラーを記録しています。

この本では、最新研究が明らかにする恐るべき真実として、以下のことが述べられています。

・現代人は1日に平均2600回スマホを触ってる

・1日2時間の使用でうつ病のリスクが増大

・スティーブ・ジョブズはわが子にiPadを触らせなかった

・マルチタスクが出来るのは人間は人口の1~2%

・私たちのIQは下がっている

・人生の数年がFacebookに吸い取られる

・そばにあるだけで、学習効果、記憶力、集中力は下がる

・そばにあるだけで、目の前の相手への共感度は下がる

・蝕まれないための23のポイント

我々人間の先祖は長らく狩猟採取の時代を過ごしており、デジタル文明が発達したのは、人間の歴史上において、わずか数十年程度です。

そのため、私たちの脳は今でも狩猟採取時代のままであり、現在の進化した文明とのギャップにより様々なトラブルを引き起こしていると言います。

特に今では誰でも持っているスマホは、私たちの脳をハッキングして、前途に述べたように様々なトラブルを引き起こしていることがわかっているため、私たちの生活から少しでもスマホを遠ざける必要があります。

スマホの影響を誰もが分かっているはずなのに、ついつい触ってしまっている。

スマホ依存に陥っている方にとって、改めてスマホのデメリットや悪影響を知り、そして、スマホに蝕まれない方法が紹介されていますので、興味がある方は手に取って読んでみてください。

スマホを遠ざけることで、人生の幸福度が上がることが実感できる本となっています。

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