三千円の使いかた

今回は原田ひ香さんの著書である「三千円の使いかた」をご紹介します。

垣谷美雨さん 絶賛!
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!突然の入院、離婚、介護費用。心配ごとは数あれど、前を向いて生きていたい。女の人生、どう貯めて、どう使う? 70代、50代、30代、20代の御厨家の3代にわたる女性たちの節約ストーリー。

【目次】
第1話 三千円の使いかた
第2話 七十歳のハローワーク
第3話 目指せ、貯金一千万
第4話 費用対効果
第5話 熟年離婚の経済学
第6話 節約家の人々

「あなたに取っての3,000円は、どのような価値がありますか。 」

こう聞かれたときに、みなさんならどのようにお答えしますか?

3,000円の価値は人それぞれです。年収1億円の人から見た3,000円と小学生から見た3,000円の価値はまったく異なります。

一度に使える額だけと、毎月貯金すれば数年後にはかなりの貯金額になる金額でもあります。

この物語は主に4人の登場人物で構成されています。

・会社員の美帆(24歳)

・美帆の姉で、子育て中の専業主婦である真帆(29歳)

・美帆と真帆の母親である智子(55歳)

・美帆と真帆の祖母である琴子(73歳)

4人の女性それぞれが、金銭的な問題を抱えており、この物語は彼女らの金銭問題をもとに進展していきます。

恋人が抱える多額の奨学金と、金銭感覚がズレている彼の両親の問題に直面する美帆。友人との結婚格差に悩む真帆。熟年離婚問題に悩む智子。老後の金銭的な不安に直面する琴子。

同じ問題に直面したことがある方やこれから同じ問題に直面しようとしている方にとっては、共感を得られたり、参考になる本になっていると思います。

この本の中で祖父の琴子が、「人は三千円の使い方で人生が決まる」というシーンがあります。

読み終わるころには、この言葉の意味が分かると思いますが、確かにそうかも知れません。

インターネットやSNSの普及により、現代は金銭格差が目に見えてわかるようになりましたが、そんな時代だからこそ「自分は自分、他人は他人」と割り切れるかがとても大切になります。

お金のことで悩んでいる方は是非読んでみてください。きっと、あなたの不安を解消してくれると思ます。

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