今回は東洋経済オンラインで掲載されていた記事をご紹介します。
みなさんはこのタイトルのような質問をされたら、どのように答えますか?
私は「頑張った分、食べてしまうから」と答えると思います。
ダイエットと聞いて、真っ先思い浮かぶのは「運動」と「食事制限」だと思いますが、この2つは摂取カロリーと消費カロリーのバランスを変えてやることで、痩せることを意味しています。
これは当然の事なのですが、
摂取カロリー > 消費カロリー → 太る
摂取カロリー < 消費カロリー → 痩せる
ということになります。
運動は消費カロリーをアップし、食事制限は摂取カロリーを減らす。当たり前のことですが、体重の増減にはこの原理原則が成り立ちます。
しかし、この記事の中では食事制限と食事制限+運動の併用は体重減少に効果的であったものの、食事制限を伴わない運動のみでは、ほとんど体重減少が認められず、運動のみで体重を減らすことは難しい述べられています。
原理原則から外れてる・・・(-_-;)
なぜ運動だけでは、効果が得られにくいかと言うと、カロリー消費の多くは基礎代謝(生命活動を維持するために、何もせずにじっとしていても消費するカロリー)や食事に関係する代謝(食事の咀嚼、消化、吸収によって消費されるカロリー)であり、運動によって消費されるカロリーは全体の10〜30%に過ぎないためだそうです。
また、一般的に運動をするようになるとお腹が空くようになり、食事の量が増え、摂取カロリーが増える傾向があり、さらには、運動をするようになると、身体を休めるために横になって休む時間が増えるなど、日常生活の身体活動量が減る可能性も示唆されています。
記事の中では、食事制限をせずに運動のみで瘦せるのは難しいと述べられていますが、不可能ではないとも記載されています。
しかし、運動のみで瘦せるにはかなりの運動量が必要になるようです。
肥満男性を対象とした実験の結果によると、「運動のみのグループの体重減少は、食事(カロリー)制限したグループと同等に有効であった。しかし、この研究における運動のみのグループでは1日あたり60分(700kcal)の運動が行われ、これは一般的に推奨されているの運動量(週150分間)よりかなり多かった。」 とされています。
運動により体重を減らせなくても、運動をすることで筋肉量が増え、見た目がスリムになるという効果は期待できるし、運動することで糖尿病、高血圧、認知症などのリスクが下がり、健康な人生を送れるようになります。
運動はダイエットだけに行うものではなく、さまざまな健康上のメリットがあり、その人の人生をより良いものにしてくれるものだと思うので、是非、日々の生活の中に運動を取り入れてみてください。
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運動はダイエットにどれくらい有効なのでしょうか(写真:Glampixel/PIXTA)
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