今回は加藤俊徳さんの著書である「勝手に“やせ体質”に変わる! ダイエット脳」をご紹介します。
著者の加藤俊徳さんは株式会社「脳の学校」代表を務める脳内科医の方です。
加藤さんは14歳のときに、陸上競技の練習中に、「脳だ、体を動かしている脳に秘密がある」と直感して、「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意されたとプロフィールに書かれていましたが、もうその時点で他の人とは違いますよね。
そんな加藤さんは脳に関する多数の著書を出筆されており、ベストセラーも記録されています。
本書はそんな加藤さんが、ダイエットが成功しなかったり、リバウンドしてしまう理由は「脳」にあるとして、解説してくれています。
そもそも私たちはなぜ痩せられないのでしょうか?
痩せようと思っているのに痩せられないのは、何が原因なんでしょうか?
太る原因と痩せるために必要なことは誰しもがわかっていると思います。
しかし、それらが出来ないのはその人の意志力が弱いからでしょうか?
本書では、意志力ではなく、脳のリズムを整えることが、無理なく痩せられる生活習慣を身に付けられる方法だと述べられています。
ダイエット法の中には一時的に効果が出るものがありますが、大半のダイエット法がリバウンドをするのは、生活習慣が身に付けられていないことが原因です。
脳のリズムが崩れる原因として挙げられるのが、①過食、②運動不足、③睡眠不足の3つ。
これらの3つにより脳のリズムが崩れた状態である肥満脳から、本書のタイトルでもある「ダイエット脳」に変えていくかです。
それでは、本書で紹介されているダイエット脳に変えるための方法をお伝えします。
1.脳番地
本書では痩せるために必要な思考が8つ紹介されています。
この8つの思考は、脳内の活発になる部位がことなることから「脳番地」として紹介されています。
①.思考系脳番地・・・思考力や想像力、決断力を発揮し、物事のYES・NOを決める脳の司令塔を担っている。
②.運動系脳番地・・・体を動かすときにカギとなり大脳の中で最初に成長する。
③.感情系脳番地・・・他人の感情を受け取り、自分の喜怒哀楽を生み出す場所。
④.記憶系脳番地・・・新しい情報を築盛し、使いこなす反面、老化しやすい。
⑤.視覚系脳番地・・・目で見たことを脳に伝える役割。
⑥.理解系脳番地・・・複数の情報を整理して理解へと導く。
⑦.聴覚系脳番地・・・耳で聞いた情報を脳に集める役割。
⑧.伝達系脳番地・・・他人にも自分にも思いを伝え、コミュニケーションを司る場所。
太る原因と言うのはこの8つの脳番地のうち、どれかのリズムが狂っていることが考えられます。
もちろん、原因と言うのは人それぞれですから、1つの脳番地のリズムが狂うことで太る人もいれば、複数の脳番地のリズムが狂ことで太る人もいると思います。
まずはどの脳番地のリズムが狂っているかを見つけ出すことが、ダイエット脳にするために必要になりますが、今回は多くの人がリズム障害に陥っている①.思考系脳番地、②.運動系脳番地、③.感情系脳番地について、整え方を紹介します。
1.思考系脳番地を整える
痩せたいのに食事制限が出来ないのは多くは、この思考系脳番地の働きが弱っているからだとされています。
なぜなら、本来、脳は太らないように生活習慣をコントロールしています。
しかし、思考系脳番地の感度が落ちると環境や体調の変化に気付けず、ストレスなどによりドカ食い、運動不足や睡眠不足に陥りやすくなります。
思考系脳番地の感度が落ちる原因として、本書では悩みが多いことが挙げられており、悩み事が多いと、そちらにエネルギーを使ってしまい、痩せるための意志力が擦り減り、正常な判断が出来なくなると述べられています。
ですが、誰しも悩みを抱えて生きているのが普通だと思います。
現代社会に生きる限り、悩みがなくなることはありません。
ですので、対策としては悩みを無くそうとするのではなく、意志力が弱まっている状況で太る可能性があることはしないようにルールメイキングをしておくべきだと本書では述べられています。
例えば、
ルール①:夜はコンビニやスーパーへ行かない
→夜は思考系の脳が弱っているため、適切な判断が出来なくなるため。
ルール②:机の周りにお菓子は置かない
→無駄にお菓子を食べないようにする。
ルール③:食べないシチュエーションを作る
→スナック菓子などは袋を開けると、ついつい全部食べてしまいます。それなら、そもそもスナック菓子を買わないか、袋を開ける前に誰かにあげちゃいましょう。
ルール④:好きなものを1つ選んで10日間やめる
→我慢することで、思考系脳番地を強化するため。
ルール⑤:朝のルーティーンを作る
→意志力がある朝に決まったルーティーンをすることで、1日が整い、夜にダラダラと食事をしてしまうことがなくなります。
まずは続けれそうなものをどれか1つでも試してみてみましょう。
2.運動系脳番地を働かせよう
運動量が減ってしまっているのは、運動系脳番地が働いていないことが原因です。
運動系脳番地が働いていると、次はあれをしようと思う切替え力が発揮されるのですが、運動系脳番地の機能が低下してしまうと切替えが出来なくなり、その結果、ソファーでダラダラしたり、食事をし続けてしまいます。
本来、運動系脳番地は、体を動かそうとする習性があるのですが、テレワークや在宅勤務でデスクワークが続き、運動量が減ると口の筋肉を動かしてカロリーを消費しようとします。
口を動かす運動として最もわかりやすいのが、食べることですよね。
食べることで口を動かしてカロリーを消費しようとするが、食べることでカロリーを摂取してしまい、かえって太ってしまう。
これこそまさに悪循環ですよね。
ですので、この運動系脳番地を鍛える方法として、以下の3つを試してみましょう。
鍛え方①:運動をする
鍛え方②:口を使う
→コロナ過で運動する機会が設けれない人は、好きな歌を歌いながらパソコン作業をしたり、文字を打ち込もながら、文字を読み上げることで運動系脳番地を鍛えるようにしましょう。
鍛え方③:利き手ではない手で作業をする
→普段使っていない筋肉を使うことで、運動系脳番地は鍛えられ、不慣れな分、早食い防止にもなる。
3.感情系脳番地を働かせよう
感情系脳番地は人間の喜怒哀楽を司る脳番地であり、この感情が衰えてしまうと気分が落ち込んだり、イライラしてやけ食いに繋がったりします。
人は食べることで、緊張状態をほぐす仕組みが備わっており、嫌悪感やイライラを感じると心の安定ホルモンであるセロトニンの分泌量が減り、交感神経が優位になるため、食べることで副交感神経を優位にして心を落ち着かせようとします。
ですが、精神状態を安定状態にするための方法は、食べることだけではないはずです。
例えば、お気に入りのコーヒーや紅茶を飲んだり、好きな音楽を聴いたいすることで、リラックスでき、感情系脳番地が整うことに繋がりますので、自分の感情が乱れたときにやることリストを作っておくことがおススメです。
ダイエットを始めようと思っている方には是非、おススメの本となっていますので、興味のある方は是非、手に取って読んでみてください。
参考までに本書購入のリンク先を貼っておきます。
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