今回は石川和男さんの著書である「僕たちに残されている時間は「朝」しかない。」をご紹介します。
本書のタイトルだけを見るとなんだか社畜サラリーマンの嘆きのように聞こえますが、一言でいえば、最近流行りの朝活を推奨している本です。
毎日を忙しく過ごされているサラリーマンや主婦の方にとって、誰にも邪魔されず、計画的に使える時間は朝しかありません。
その朝の時間を有意義に使えるかどうかで未来が決まります。
1日24時間は全人類にとって誰しも平等に分け与えられている時間ですが、成果を出せる人と出せない人の違いは、朝の時間を有効に使っているかどうかと言われています。
これは朝の30分の生産と夜の30分の生産性効率が大きく異なるためです。
夜というのは1日働き疲れて脳のメモリーやエネルギーが枯渇している状態ですが、朝は睡眠により脳のエネルギーがチャージされている状態なので、高い集中力を保った状態で朝活に取り掛かれます。
本書では朝の時間を有効に使うことで、1日を27時間に出来るとも述べられています。
朝活の有効性はハーバード大学の研究では「人の心は時間帯で変化し、朝のうちは理性的で同毒意識が高く、時間が経つにつれ集中力が切れセルフコントロール力が衰えていく」と発表されており、厚生労働省も「人間が十分に覚醒して作業を行うことが可能なのは、起床後12~13時間が限界であり、15時間以上が経過すると酒気帯び運転と同じ程度の作業効率前落ちてしまう」と述べています。
ただし、朝活と簡単に言っても、朝活を行う明確な理由がないと、実際に朝活を行うのはハードルが高いと思います。
早起きが苦手な人もいるだろうし、夜遅くまで仕事をしていて、睡眠時間を確保する必要がある方もいらっしゃると思います。
朝活をすることで成功を手にしている著名人はよく耳にしますが、朝活をするか問うかはあくまで個人の判断によります。
生活リズムから夜活しかできない人は、無理をしてまで朝活をする必要はないと思いますが、朝活に興味がある方には是非手に取ってもらいたい本になっています。
名作漫画であるスラムダンクの名言(リバウンドを制すものが、試合を制す)ではありませんが、朝活を制すものが未来を制します。
まずはみなさんも一度は朝活にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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