医師が教える子供の食事大全

ライフハック

今回は櫻本美輪子さん、定真理子さんの諸書である「医師が教える子供の食事大全」をご紹介します。

ストセラーに最新の栄養学の情報を加え、
大幅に加筆した待望の改訂版!

アトピー、ぜんそく、花粉症、免疫力低下、下痢・便秘、ストレス、
イライラ、集中力がない、だるい、不眠、落ち込みやすい…、
その子供の悩み、“栄養障害”が原因かもしれません。

成長期の子供にとって、日々の食事が心身に与える影響は想像以上に大きく、
悩みや症状の原因はほとんどが単なる“栄養不足”。
それらは毎日の食事を変え、必要な栄養素を十分に摂ることで、大きく改善します!

・免疫力を上げるにはビタミンD
・アトピーには魚の油脂と亜鉛
・「朝起きられない」は鉄分不足
・腸内環境改善でやる気UP など

医師が実際に臨床の場で取り組んでいる、
子供の心と体を健康に育てるための“新・食習慣”をお教えします。

※本書は2011年に刊行した『医師も実践している子供が丈夫になる食事』に、
新たな情報をもとに加筆・修正を加えた新装改訂版です。


■症状別・栄養メソッドを掲載

イライラには ⇒セロトニンやGABAの材料である鰹、いわし、さんま
うつには ⇒甘い物やスナック菓子を控え、おやつにチーズや無糖ヨーグルト
落ち着きがない子には ⇒腸内環境を整える納豆、キムチなどの発酵食品
すぐ疲れる ⇒ストレスを和らげて疲労を回復するいちご、ミニトマト
ぜんそくには ⇒健康な皮膚や粘膜をつくるレバーや赤身肉
SNSによる脳ストレスには ⇒マグネシウムを含むアーモンドや納豆
やる気がでないときには ⇒たんぱく質が豊富な鰹、うなぎ、いわし
など


■はじめにより一部抜粋

「朝起きられない」「学校に行けない」「気持ちが落ち込む」「イライラする」……。
さまざまな悩みを抱える彼らに、毎日どのような食事やおやつを食べているのかを聞くと、ほぼ例外なく問題点が見つかります。
実際に血液検査をしてみると、こんなに飽食の時代にもかかわらず、栄養障害という結果が出るのです。
それは、必ずしも極端な偏食の子供とは限りません。一見、健康的な食生活に見えても、実は意外な落とし穴があることも多いのです。


【CONTENTS】

■1章 栄養セラピーで、子供は元気になる!

子供のその悩み、あきらめていた症状、食事で治せます!
「卵は1日4個食べてもいい」。正しい? それとも間違い?
栄養セラピーで、子育てはラクになる!
栄養セラピーで子供を育てた私の経験談。 など

■2章 知っておきたい栄養セラピーの基本

妊娠から出産まで、元気な赤ちゃんは母体の栄養が決め手。
アレルギー児にしないためにも胎児のうちから腸活を。
10歳までに脳神経はほぼ完成! 幼児期の栄養セラピーの必要性。
楽しく豊かな成長期は、〝栄養満タン〟から始まります。 など

■3章 栄養セラピーを実践してみましょう

食事は野菜より〝肉〟中心がいい。
ほうれん草を食べても、鉄分はほとんど摂取できません。
発酵食品は、子供のやる気を育む強い味方です。
子供を元気にする良い〝おやつ〟、不調にする悪い〝おやつ〟。 など

■4章 症状別・子供の悩み改善法!

アトピー性皮膚炎/イライラ・キレやすい/うつ/ADHD/落ち着きがない/
風邪・インフルエンザ/花粉症/下痢・便秘/自閉症/受験・テストのために/
すぐ疲れる/頭痛/ストレス/スポーツする身体のために/ぜんそく/
ニキビ/脳ストレス/貧血/不登校/やる気が出ない・だるい/夜泣き・不眠 など

■5章 丈夫な子供を育てるレシピ

具だくさんの巣ごもり卵/鶏肉のソイミルクポトフ/チーズビーフカツ/
たっぷり大豆の肉味噌/鶏肉と大豆のドライカレー/さんまの洋風チーズ焼き/
低糖質アイスクリーム/おからクッキー/パリパリチーズせんべい など

本書は私が子供たちのために、しっかりしたご飯を食べさせないといけないと思い、料理を始めるきっかけとなった本です。

親なら誰しも子供の健やかな成長を願い、心身ともに丈夫で明るい未来を手にしてほしいと思うのではないでしょうか。

ですが、一体どれだけの親が子供の健やかな成長を願い、行動しているでしょうか。

何事も口にすることは簡単ですが、重要なのはどれだけ行動をしているかだと思います。

著者である櫻本先生の勤める病院には、近年、「朝起きられない」、「学校に行けない」、「気分が落ち込む」、「イライラする」といった症状を抱えた小中高生が通院してくることが増えているそうです。

そして、それらの症状の原因のほとんどに栄養障害が関わっていると言います。

栄養(=食事)だけで全てを解決できるわけではありませんが、栄養が健康やメンタル障害に関わっていない症状はほとんどありません。

当たり前のことですが、私たちの体は私たちが食べたもので作られ、それは感情をコントロールしている脳も同様です。

栄養に関する常識というのは日進月歩ですので、昔の常識は今の非常識になっているものもあります。

例えば、卵はコルステロールが高いから1日1個まで、肉より野菜中心の食事を心がけるといったものは、今ではあまり聞くことはなくなりましたが、一昔前までは当たり前のように言われていました。

親ならば、子供のためにどのような食事が必要なのか知っておく必要があります。

共働きだで忙しいからと言って、ジャンクフードやインスタント食品などの加工品で食事を済ませていれば、栄養不足に陥るのは目に見えています。

目に見える症状が出てきてからでは遅いんです。

病気になってから病院に通院し、薬をもらって症状を隠すのではなく、症状を未病のうちに治療することが出来る予防医学としても、食事はとても重要な役割を担っています。

栄養に関する知識があり、行動することで、子供にニキビが出来た時にはどんな栄養素が足りていないのか、イライラしているときはどんな栄養素が必要なのか、受験勉強に集中したいときはどのような栄養素がいいのか、子供たちが健やかな日常を過ごすサポートをすることができます。

しっかり栄養の取れた食事をとっている母親から母乳で育てられた赤ちゃんは夜泣きが少なくなり、聞き分けが良くなったり、挫折しても立ち直れるなど、栄養素が深くかかわっていることが判明しており、食事を改善することは子育てをも楽にしてくれます。 

ちなみに栄養セラピーとは栄養療法のことで、正確には分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)と言うそうです。

日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、海外では1960年代から精神疾患、内科治療、癌治療、アンチエイジングなどの多彩な分野で応用されており、細胞を構成する分子の栄養バランスを整えることで、身体や心の不具合を改善、治療できる療法とされています。

私たちの体は、約37兆個の細胞で構成されており、その細胞が健康であってこそ人間本来の能力が発揮できます。

そのために、どのような栄養素が必要なのかを学ぶことが栄養セラピーであり、一般的な治療では原因はわからない症状も、栄養セラピーではそれがビタミン不足や鉄欠乏で起こり得る症状だとわかり予防医学としても役立ちます。

そもそも病気が発病するまでのステップとしては、以下の4段階に分けることができます。

STEP1 栄養欠損やストレスによるホルモンバランスの乱れ

STEP2 神経異常や免疫力の低下

STEP3 生体恒常性の乱れ

STEP4 発症

STEP1の栄養欠損を完全すれば、病気を発症させることもなく、また発症しても症状を改善することができます。

私もこのブログでは偉そうなことを書いていますが、過去を振り返った時に子供たちにしっかりした食事を作ってきたかと問われると、まったく自信はありません。

過去を振り返って自分の子供たちに完璧な食事を与えてきたと胸を張って言える親がどのくらいいるのだろうと考えてみても、おそらくほとんどの親は胸を張って言えるような食事は作っていないと思います。

それでも、子供の健やかな成長を願い、心身ともに丈夫で明るい未来を手にするために、親としてできることはやりましょう☺

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