はじめに:なぜ今「血流」なのか?
「血流がすべてを解決する」——このタイトル、ちょっと大げさに聞こえるかもしれません。
でも、読み終えた今、私はこう思います。
「いや、これは本当に“すべて”に通じる話だ」と。
著者は、出雲大社の門前で漢方薬局を営む堀江昭佳さん。
漢方薬剤師として多くの女性の悩みに向き合ってきた経験から、「血流こそが心と体の不調を根本から整えるカギだ」と語ります。
この記事では、堀江さんの著書『血流がすべてを解決する』の要点を、健康リテラシーの高い読者向けに、科学的な視点と実践的なアプローチを交えてご紹介します。
血流が悪いと、なぜ不調になるのか?
血流とは、血液が体内を巡る流れのこと。血液は酸素や栄養を細胞に届け、老廃物を回収し、ホルモンや免疫物質を運ぶ“ライフライン”です。
この流れが滞ると、どうなるか?
- 酸素不足 → 疲れやすい、集中力が落ちる
- 栄養不足 → 肌荒れ、冷え、貧血
- 老廃物の滞留 → むくみ、だるさ、慢性疲労
- ホルモンの乱れ → イライラ、不安感、やる気の低下
つまり、血流の質と量が落ちると、心身のあらゆる不調が現れるのです。
「血液サラサラ」だけじゃ足りない?——血流の3つのボトルネック
「血流改善」と聞くと、まず思い浮かぶのは「血液をサラサラにすること」かもしれません。でも堀江さんは、もっと根本的な視点を提示します。
血流が悪くなる原因は、次の3つに分けられるといいます:
- 血がつくれない(造血力の低下)
- 血が足りない(出血や消耗)
- 血が流れない(循環不良)
この3つのボトルネックを順番に解消していくことが、血流改善の本質です。
ステップ1:血を「つくれる」体を取り戻す
血をつくるには、まず胃腸の働きがカギになります。
なぜなら、食べたものから栄養を吸収し、血液を合成するのは胃腸だからです。
堀江さんが勧めるのは、以下のようなアプローチ:
- 鉄分を含む食材(レバー、赤身肉、ひじき、小松菜など)を意識的に摂る
- 冷たい飲み物を控え、常温〜温かい飲み物を選ぶ
- 食べすぎを避け、時には「プチ断食」で胃腸を休ませる
胃腸が元気になると、栄養の吸収効率が上がり、血がつくれる体に近づいていきます。
ステップ2:血を「増やす」生活習慣を整える
血液は、夜間の睡眠中に骨髄でつくられます。特に重要なのが、夜の「ゴールデンタイム」と呼ばれる時間帯。
- 血液の生成が活発になるのは、夜22時〜深夜2時
- この時間に深い睡眠に入っていることが、血を増やすカギ
つまり、夜ふかしは血流の敵。堀江さんは「23時までに寝る」ことを強く勧めています。
また、女性の場合は生理による出血や、慢性的な鉄分不足も血の減少に拍車をかけます。
定期的な鉄分補給と、無理のない生活リズムの見直しが必要です。
ステップ3:血を「流す」ために動く
血がつくられ、十分にあっても、それが流れなければ意味がありません。
ここで重要になるのが「ふくらはぎ」です。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割を果たします。
堀江さんが勧めるのは、こんなシンプルな習慣:
- 毎日のウォーキング(20分程度でもOK)
- 階段を使う
- つま先立ちを10回×3セット
これだけでも、ふくらはぎの筋肉が刺激され、血流がスムーズになります。
血流チェックリストで「見えない不調」を可視化する
血流は目に見えません。でも、体はサインを出しています。
本書には、血流の状態をセルフチェックできるリストが掲載されています。
たとえば:
- 朝起きたときにだるい
- 手足が冷える
- 生理が重い・不順
- 気分が落ち込みやすい
- 肌がくすんでいる
これらのサインが複数当てはまるなら、血流が滞っている可能性大です。
科学的視点から見た「血流とメンタル」の関係
ここで少し、科学的な視点も加えてみましょう。
血流が脳に与える影響は、近年の研究でも注目されています。
脳内の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミンなど)は、血液によって運ばれます。
つまり、血流が悪いと、これらの物質が不足しやすくなり、気分の落ち込みや意欲の低下につながるのです。
また、自律神経のバランスも血流と密接に関係しています。
血流が整うと、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなります。
「血流改善」は、最もシンプルで本質的なセルフケア
私たちはつい、最新のサプリやガジェットに目を奪われがちですが、血流改善はもっとも原始的で、かつ本質的な健康法です。
- 食べ方を見直す
- 睡眠を整える
- 日常に軽い運動を取り入れる
どれも地味ですが、確実に効く。そして、心と体の両方に効く。
おわりに:血流は「見えない資産」
血流は、目に見えないけれど、人生の質を左右する“体内資産”です。
この本を読んで、「血流を整えることは、人生を整えることだ」と実感しました。
もし今、なんとなく不調を感じているなら、まずは血流を疑ってみてください。
そして、堀江さんの提案する小さな習慣を、ひとつでも取り入れてみてください。
きっと、心と体の“巡り”が変わってくるはずです。
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