1. はじめに:続けることは才能か、技術か?
新年に立てた目標、まだ続いていますか?
「今年こそは運動を習慣にしよう」「毎日読書をしよう」──そんな決意を胸にスタートしたものの、気づけば三日坊主。
そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
私自身、これまで数えきれないほどの習慣化に挑戦してきました。
ランニング、瞑想、読書、ブログ更新、ストレッチ、早起き…。
うまくいったものもあれば、途中で挫折したものもあります。
でも最近、ある一冊の本に出会って、「続けること」への見方がガラリと変わりました。
それが、今回ご紹介する井上新八さんの著書 『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』です。
2. 「続ける」は誰にでもできるスキルである
この本の最大の魅力は、「続けることは才能ではなく、技術である」と明言している点です。
著者の井上さんは、20年以上にわたり、圧倒的な仕事量とクオリティを維持し続けてきたブックデザイナー。
彼の実績を支えてきたのが、日々の“習慣”です。
たとえば──
- ジョギング:25年(雨の日以外は毎日)
- 手書きの日記:22年(毎日)
- Wii Fitの体重測定と筋トレ:15年(毎日)
- ドラクエX:11年(毎日)
- はてなブログ:7年10カ月(毎日)
- 1日1冊の読書:2年8カ月(毎日)
これだけのことを「毎日」続けていると聞くと、「自分には無理だ…」と思うかもしれません。
でも、井上さんは言います。
「毎日やる」と決めた方が、むしろ楽なんです。
週に3回やるより、毎日やる方が迷いがなくなる。
やるかやらないかを毎回判断する必要がないから、意志力を消耗しない。
これは、習慣化の本質を突いた言葉だと感じました。
3. 習慣化の鍵は「仕組み化」と「感情設計」
井上さんのアプローチは、根性論とは真逆です。
むしろ、「いかにラクに、自然に、楽しく続けられるか」を徹底的に考え抜いています。
たとえば、こんな工夫が紹介されています:
- 「小さく始める」:最初から完璧を目指さない。1日5分でOK。
- 「セット化」する:歯磨きの後にストレッチ、朝食の前に日記など、既存の習慣と組み合わせる。
- 「記録する」:続けた証拠を残すことで、自己効力感が高まり、やめにくくなる。
- 「ついでの力を使う」:何かのついでにできるように設計する。
- 「やったフリでもOK」:完璧じゃなくていい。とにかく“やった”という事実を積み重ねる。
これらはすべて、心理学や行動科学の知見と合致しています。
たとえば、BJ・フォッグの「Tiny Habits」理論や、ジェームズ・クリアの「アトミック・ハビッツ」でも、同様のアプローチが推奨されています。
つまり、「続ける技術」は科学的に裏付けられた、再現性のあるスキルなんです。

4. 著者・井上新八さんの“続ける技術”
井上さんの習慣リストを見て、驚いた方も多いはずです。
これだけのことを毎日続けるなんて、まるで超人のように思えるかもしれません。
でも、彼のやり方は「気合い」や「根性」ではなく、“仕組み”と“工夫”の積み重ねです。
たとえば、彼は「朝のルーティン」を徹底的に設計しています。
起きてすぐ空の写真を撮り、ヨーグルトと納豆を食べ、体重を測り、筋トレをして、日記を書き、ブログを更新する。
これらはすべて「朝にやる」と決めているから、迷わず自動的に体が動く。
このように、「やるかどうかを考える時間」をゼロにすることで、習慣は圧倒的に続けやすくなるのです。
5. 継続のための科学的アプローチ
ここで、習慣化に関する科学的な知見をいくつか紹介します。
● 意志力に頼らない
スタンフォード大学の研究者BJ・フォッグは、「人は意志力ではなく、環境とトリガーによって行動する」と述べています。
つまり、やる気があるかどうかではなく、行動を引き出す“きっかけ”を設計することが重要なのです。
井上さんの「空の写真を撮る→ヨーグルト→納豆→筋トレ」という流れは、まさにこの“トリガー設計”の好例です。
● 小さな成功体験を積み重ねる
心理学では「自己効力感(self-efficacy)」が行動の継続に大きく影響すると言われています。
つまり、「自分はできる」という感覚があると、行動は続きやすくなる。
井上さんが「1日5分」「やったフリでもOK」と言っているのは、小さな成功体験を積み重ねるための工夫なんですね。
6. 信也の視点:実践してみたらこうなった
私自身も、この本を読んでからいくつかの習慣を見直しました。
たとえば、以前は「週3回ランニング」と決めていたのを、「毎朝5分だけ走る」に変更。
すると、驚くほど継続しやすくなりました。
なぜなら、「今日は走る日だっけ?」と迷う必要がなくなったからです。
また、ブログの更新も「週1本しっかり書く」から、「毎日5分だけ構成を考える」に変えてみたところ、むしろアウトプットの質が上がった感覚があります。
この変化の背景にあるのは、「続けることは、やる気ではなく設計である」という視点の転換です。
7. おわりに:続けることは、未来の自分への投資
「続けること」は、自己実現のための最短ルートです。
でもそれは、苦行ではなく、“自分の未来に対する優しさ”でもあると思うんです。
昨日の自分が積み上げてくれたものが、今日の自分を助けてくれる。
今日の自分が積み上げたものが、明日の自分を支えてくれる。
井上さんの言葉を借りれば、「コツコツは未来への積み立て貯金」。
やりたいことも、やるべきことも、全部やりたい。
そんな欲張りな人こそ、「続ける技術」を身につける価値があります。
そしてその技術は、誰にでも身につけられる。 才能ではなく、設計と工夫で。
さあ、今日も5分だけ、何かを続けてみませんか?
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