今回は朱野帰子さんの著書「わたし、定時で帰ります。3 ―仁義なき賃上げ闘争編―」をご紹介します。
朱野帰子さんの著書「わたし、定時で帰ります。」シリーズの3部作目として、今回は「仁義なき賃上げ闘争編」。
私はこのシリーズ作にハマり、一気に3部作目まで読んでしまいました。
今回は生活残業目的に無駄な残業をしようとする若手社員と定時帰りがモットーの主人公:東山結衣との論争が焦点です。
給料が少ない若手社員にとって、残業と言う手当はとても魅力的なものです。
もちろん残業と言う手当を狙っているのは、若手だけではありませんが、どこの企業にも一定数は、無駄な残業や生活費目的のために、残業をしている社員がいると思います。
それではそういった社員がなぜ残業をしようと思うのか。
「給料をアップさせたい」「家に帰ってもすることがない」「評価を上げたい」など、人それぞれの理由があると思いますが、こういった現象が起こる理由の1つに「頑張って作業効率や生産性を上げて定時で帰っても、評価もされず、給料も残業手当をもらった方が増えるから」があると思います。
今回の作品はそこに焦点を当てて、主人公である東山結衣が「定時で帰っても評価や給料アップされる人事制度」を目指して会社側と戦う物語です。
登場人物は相変わらず仕事人間である婚約者の種田晃太郎、超優秀な新卒デジタル人材である八神蘇芳、残業撲滅の結衣を邪魔する年上部下である塩野谷和樹など。
それぞれの登場人物が物語を面白くしてくれるのですが、そん中でも婚約者である種田晃太郎との関係も描かれており、仕事と恋愛、プライベートがバランス良く描かれています。
仕事の不満を抱えている人、恋人との関係性に悩んでいる人だけはなく、サラリーマンとして働いている人には是非、読んでいただきたい本でした。
私もこの本の主人公である東山結衣のように自分のモットーや生き方を貫いて生きたいと思います。
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