仕事は楽しいかね?

今回はデイル・ドーテンさんの著書「仕事は楽しいかね?」をご紹介します。

商品説明
出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。
試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。
物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。(棚上 勉)
メディア掲載レビューほか
仕事は楽しいかね?
熊本のある老舗のラーメン店がテレビで紹介されていた。馴染みのお客さんがインタビューに答えて「はい、昔から味が変わらないのでもう何十年も通っています」。当の主人いわく「毎日、工夫して味を変えてきています。だからお客様は、変わらない味だと言って通ってきていただけるのです」。翻って、先日昔よく通ったラーメン店に行ったら味が変わっておらず懐かしかった。しかし、かつては繁盛していたのに店はガラガラだった。「本当に」味が変わっていなかったのである。
私の座右の銘である「日々新たなり」は「荀日新、日日新、又日新」(大学)から引用したのであるが、ある意味、そこからの発展形として伝承しているユニ・チャームのDNA(遺伝子)の1つに“変化価値論”というのがある。社員一人ひとりの思考や行動が変化した分だけ、企業に付加価値をもたらすという考え方である。それらを実に様々な教訓と実例を交えて理解を深めさせてくれ、動機づけしてくれるのが本書である。
「きみたちの計画は、一見申し分なかったように見える。(中略)だけどきみたちは何も試さなかったし、よりよいものになってもいかなかった。ライバル会社にとっては、止まったまま動かない標的だったんだ。新たにやってこようとする会社ならどこでも、きみたちの店を訪れ、どういう展開をしているかを見て、それにちょっと工夫を加えてよりよいものに改良できる。きみたちは、つぶされるべくしてつぶされたってことだよ」。こう述べられている章の見出しはこの本の要諦でもある。
それは、「きみたちの事業は、試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ」――。
事業を起こし、まがりなりにも新規株式公開を果たすと世間は「成功者」と呼んでくれる。しかしながら過ちは人の常、創業経営者が間違いを起こさないと考えることは傲慢の極みである。それでも私を支えた信念は「正しいと思ったことをやらなかったり、正しいと思ったことを言わなかったりしたら、それは企業人以前に人間として価値があることなのか」ということである。
トライ・アンド・エラーではなくトライ・アンド・サクセスをイメージして、試すことが大切である。PDC(Plan、Do、Check)のDoは毎日できないかもしれないが、Tryなら毎日できる。昨年の仕事納めの日に、当社の社長が本書を若手社員に薦めていたのが聞こえたので、私も早速本書を「試して」みたことをつけ加えておこう。
(ユニ・チャーム会長 高原 慶一朗)
(日経ビジネス 2002/02/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
— 日経BP企画

仕事をされているみなさん。今の仕事は楽しいですか?

私は仕事が楽しくなかったので、本書を手に取りました😓

人生の大半の時間を費やすと言われている仕事が楽しくないと、人生を楽しめないのと同じことですよね。

頑張ったからと言って褒められることもないし、成果を上げたからと言って年功序列システムから抜け出せるわけでもない。膨大な業務量に比例する残業時間。そして、毎日、同じことの繰り返し。

口を開けば仕事に対する愚痴がこぼれる毎日です。

そんな人生なんて、誰の目から見ても楽しくないのは明白ですよね。

本書では楽しく生きるためには、遊び感覚で新しいことにチャレンジし続けることだと述べられていました。

チャレンジすることで失敗したと思うこともあるかも知れませんが、チャンレンジしてみることに失敗なんてなく、自分に合わないことや向いていないことが見つけられただけで、それは失敗したわけではありません。

何か新しいことにチャレンジする際は、どうしても失敗したときのイメージが頭の中に浮かび、チャレンジすることが怖くなることがありますが、受け身で変化が得られるのは学生までで、社会人になったら自ら変化を起こすしかありません。

また、人は変化を嫌う習性がありますが、とある実験では、チャレンジすることでワクワクし、生産性が上がることが証明されています。

近年ではSNSが発達し、YouTubeやインスタグラム、Xなどを開けば、成功者と呼ばれる人生をイージーモードで過ごしている人の姿が目に入りますが、そうした方々はチャレンジ回数が必ず多い人たちです。私たちは、どうしても1回で1等賞を引こうとしがちですが、1回で1等賞は引けなくても、1万回すれば1等賞を引ける可能性が広がることは誰もが知っているはずです。

何も試さずに、ただただ毎日同じようなことを繰り返していてもそこに成長はありません。

その方が居心地がいいと思われる方もいるかも知れませんが、死ぬときに後悔しないでしょうか。

私も仕事を始めてから同じ部署にいる時間が長かったので、毎日、同じようなことの繰り返しの会社人生に少しずつ飽き始め、その結果、毎日、単調な日常を過ごすだけになっていた日々もありましたが、この本を読んでからは、同じ仕事でも何か工夫して、少しでも前向きに変えることを意識しながら仕事をするようになりました。

私と同じように毎日同じような仕事内容に飽き飽きとしている人には是非、読んでいただきたい一冊です😁

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