ランニングをされている方なら、「ランニングエコノミー」をいう言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか。ランニングエコノミーとはある速さで走ったときの最大酸素摂取量の事であり、いかに効率的にランニングが出来ているかということになります。
よく「自動車」の燃費に例えられることが多いのですが、簡単に言うとガソリン1リットルでどれだけ長い距離を走行出来るかを示したものです。
車をランナーの体とすると、ガソリンは酸素です。ランニングエコノミーに優れたランナーは、より速いペースで長く走り続けることが出来ます。
ただし、このランニングエコノミーを測定するためには、呼気ガス測定器を付けて、傾斜 を設けたトレッドミル上で走行テストを行う必要があり、専門施設でなければ測定することができません。
ですが、ガーミンウォッチのランニングダイナミクス機能を用いると走っているときの歩数や歩幅、接地時間、上下動などからランニングエコノミーの改善具合を確認することは可能ですので、市民ランナーの方はこちらを推奨します
そもそもランニングエコノミーは以下の5つの要素で決まってきます。
・ランニングフォーム
どれだけ効率的な走り方か?
・筋力
どれだけ筋力があるか?
・代謝能力
血液循環能力と代謝能力が良いか?
・体形
長い距離を走れる体格や身体能力か?
(ケニアやエチオピアなどの長距離大国のランナーはここが優れている)
・メンタル
いかにポジティブでいられるか?
この5つ要素のうち50%近くはランニングフォームがランニングエコノミーを左右すると言われていますが、決してランニングフォームだけがランニングエコノミーを左右するわけではありませんし、以下の方法でランニングエコノミーは改善させることが出来ます。
・持久系トレーニング
自然に走る動作が効率的になる
・筋力トレーニング
体をばねのように使えるようになる
・低酸素トレーニング
環境的ストレスにより代謝が改善
(慣れるまでトレーニング負荷が低くなるので、要注意)
・栄養
硝酸塩、カフェイン(エナジードリンクやコーヒーなど)
体重×3~5mgのカフェインを摂取すると、血管が広がり酸素が体中の筋肉や細胞に供給されやすくなる。
日々のランニングの中で意識してみるだけでも、ランニングエコノミーは少なからず向上すると思います。
また、理想的なランニングフォームは①足関節の角度が接地と離地時で変わらない②膝関節の角度が接地と離地時で変わらないランニングフォームと言われていますが、人それぞれの走り方や体格もあるので、一概ではないため、ランニングを通じて自分に合ったランニングフォームを見つけていくことが一番にいい方法だと思います。
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