今回は大平信孝さんの著書「やる気に頼らず｢すぐやる人｣になる37のコツ」をご紹介します。
「体を鍛えて健康になりたい」と、何年もジムを探し続けている。
これは仕事でも同じです、
「早く上司にトラブルの報告をしなきゃ」と思いつつ、夕方になってしまった。
明日が期限の報告書があるのに、気乗りせず手をつけられていない。
こんなことが続き、「だから私はダメなんだ」「いつもギリギリにならないと動けない」「あのとき動いておけばよかった……」と自分を責めている方もいるかもしれません。
しかし、こうなってしまうのは、あなたの性格や能力のせいではありません。
脳が、面倒くさがっているだけなのです。脳の仕組みを理解し、行動スイッチの入れ方を知れば、誰でも自分を動かすことができるようになります。
よく、「やる気は出ない」という人がいますが、「やる気」は行動した後にしかついてきません。やる気に頼っていると、永遠に動くことはできないのです。
本書では、アドラー心理学や脳科学に基づいた、「やる気に頼ることなく自分を動かすためのコツ」を豊富なイラストを交えながら紹介します。
「なりたい自分や理想な自分になりたいなら、行動するしかありません。」
そんなこと誰でもわかっていることですが、なかなか行動に移せないのが人間ですよね。
「痩せたい」と思っているのに、運動や食事制限をしない。
「英語を話せるようになりたい」と思っているのに、英語を勉強しない。
「貯金したい」と思っているのに、節約しない。
やらないといけないと思っているのに動けないのは誰のせいでもなく、自分自身の脳のせいです。
こう聞くと、「私は意志が弱いから」、「やる気がおきないから」と思われるかも知れませんが、そもそも人間の脳はとても面倒臭がりであり、新しいことや難しいことにチャレンジすることを嫌う習性があります。
これは人間の本能に刻まれていることなので、決してあなただけの問題ではなく、何事にも果敢にチャレンジして、成果を出している人にも当てはまります。
それではなぜ、何事にもチャレンジしている人が行動に移せているかと言うと、脳の習性を理解したうえで、「意志」や「やる気」に頼らなくてもいいような仕組みづくりをしているからです。
「意志」や「やる気」に頼らないから行動でき、行動が続くから成長する。
本書では、目標実現の専門家であり、メンタルコーチでもある大平さんが、「意志」や「やる気」に頼らなくても行動でき、成長への好循環ループに入れる３７個のテクニックを紹介してくれています。
ちなみに３７個のテクニックとは以下の通りです。
| 1 考えすぎて動けない人は、仮決め・仮行動でよしとする |
| 2 どうしても一歩踏み出せないときは、試しに10秒だけ動いてみる |
| 3 面倒なことは、前日にちょっとだけ手をつけておく |
| 4 同じ場所で同じことをする |
| 5 新たに習慣づけたいことは、すでに定着している習慣にくっつける |
| 6 なんとなく気乗りしないときは体を動かしてみよう |
| 7 机上のモノの定位置を明確に決める |
| 8 月に1回パソコンのデスクトップを整理しよう |
| 9 仕事を中断されたら、再開時にやることをメモしておく |
| 10 毎日の仕事終わりに、明日どんなことをするかイメージしてメモする |
| 11 あれもこれも気になって集中できないときは、紙に書き出す |
| 12 くじけそうなときは個別・限定的に捉える |
| 13 プレッシャーがきついときは、1分間目を閉じて情報を遮断する |
| 14 気が緩みすぎたら、自分に適度なプレッシャーをかける |
| 15 自分との約束にも「締め切り」を設定する |
| 16 プランを複数用意して「想定外」をなくす |
| 17 どうしても動けないときは最悪の状況を具体化する |
| 18 ご褒美を設定して自分を動かす |
| 19 結果に振り回されそうなときは打率で考える |
| 20 何をしてもうまくいかないときは物差しのメモリを小さくする |
| 21 「できないこと」ではなく「できること」に注目する |
| 22 結果目標ではなく、行動目標に注目し、悪循環から抜け出す |
| 23 無意識に口にしている「言い訳」に気付く |
| 24 他人ではなく過去の自分と今の自分を比較するクセをつける |
| 25 自分が何に時間を使っているのかを把握しよう |
| 26 時間割をつくって原則を守る |
| 27 仕事中は時間を15分単位で区切る |
| 28「本気の30分」を1日2回確保する |
| 29 気分転換の方法を所要時間別にあらかじめ決めておく |
| 30 人生を変えるには「ぶっとんだ目標」が必要 |
| 31 欲望にフォーカスすると本当にやりたいことが見えてくる |
| 32 「頭の声」「体の声」「心の声」を分けて聞く |
| 33「目的」と「取り組み内容」を明確にする |
| 34 自分の価値観を理解すると、真の目的が見えてくる |
| 35 マイルストーンを3つ置く |
| 36 マイルストーンをチャンクダウンする |
| 37 目標をクリアする前に、もう1段高い目標を設定する |
本書で紹介されているテクニックの中には、私も心掛けているものや初めて知るようなテクニックもあり、大変参考になりました。
私もアラフォー世代となり、昔の同級生が昇進していたり、起業して成功を収めていたりと、格差を目の当たりにする機会が増えました。
では、なぜ格差が生まれたかと言うと、成功している人は必ずと言っていいほど行動しており、行動習慣こそが人を成長させ、成功に導いてくれるのだと思います。
自分の人生の成功はその人が決めることですが、行動しなくてはその成功には決して辿り着けません。
先延ばし癖があり、やりたいことが出来ないことに悩みを抱えている方は、是非、本書を手に取ってみてください。
初めは小さな１歩かも知れませんが、必ず行動を起こせるようになると思います😊
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