今回は片野秀樹さんの著書「休養学―あなたを疲れから救う」をご紹介します。

●疲れたときは寝るのが一番
●甘いもので自分にごほうび
……こんなこと、していませんか? 実は疲労を取るには全部「×」な方法です。
「いつも体が重い」
「寝ても寝てもだるく、疲れがとれない」
「会社に行くだけでヘトヘトになる」
「休みの日に何をしていいかわからない。結局、一日じゅうゴロゴロしている」
「週末に寝だめをすると、休み明けはかえってぐったりしてしまう」
……あなたはこんな悩みを抱えていませんか?
「ゆっくり休みたいのに休めない」のは、日本では「休むこと」イコール「なまけてること」という考えがしみついていることにあります。疲労は熱や痛みと同じ、体からの警告です。本来は「今日は疲れているので、休みます」と言えなくてはおかしいのです。
本書では、これまで栄養や運動に比べて軽視されてきた「疲労」と「休息」について科学的な解説を加え、
・人はなぜ疲れるのか
・疲れても無理をして休まずにいると、人間の体はどうなるのか
・どんな休み方をすれば最も効果的に疲れがとれるのか
……といった疑問に答えていきます。
さらに、休養を7種類に分類し、それらを組み合わせて、自分がもっともリフレッシュできる休み方を見つける方法も伝授します。
「日本人の約8割が疲れている」というデータもあります。ただ、世界各国と比べて平均労働時間がとくに多いわけではありません。日本人は「休み下手」なのです。
本書を読んで、単に寝る、休息するといった「守りの休養」から、「攻めの休養」へ今すぐシフトしましょう!
【主な内容】
第1章 日本人の8割が疲れている
第2章 科学でわかった! 疲労の正体
第3章 最高の「休養」をとる7つの戦略
第4章 眠るだけでは休養にならない
第5章 新しい「休み方」をはじめよう
最近何だか体が重い。
寝ても疲れが取れない。
休日は何もやる気が起きずにゴロゴロして1日が終わってします。
みなさんはこのような症状を抱えていませんか?
実はこのような悩みを抱えている方は日本には大勢います。
日本リカバリー協会が就業者10万人に対して行った疲労に関する調査において、実に8割の人が疲労を抱えて生活していることが分かっています。
もちろん私もマラソン大会に向けて練習をしているせいか、毎日体が重たいです🤣
このような現実は、日本人が疲れている人ほど偉いという文化=お疲れ様文化が日本に根付いていることを意味しています。
本書は日本リカバリー協会の代表理事を務める片野さんが、現代人が抱える慢性的な疲労に対して、「休養」を科学的かつ実践的に捉え直すことを提案してくれていますので、本書の内容を少しだけ紹介します。
1.疲労の種類
疲労にはさまざまな種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。以下に代表的な疲労のタイプを紹介します。
疲労の種類 | 特徴・原因 | 主な対処法 |
肉体的疲労 | 運動や労働による筋肉の疲れ。エネルギー不足や水素イオンの蓄積が原因。 | 睡眠、栄養補給、軽い運動 |
精神的疲労 | ストレスや不安、人間関係などによる「心の疲れ」。 | カウンセリング、趣味、休息 |
神経的疲労 | 長時間の集中や情報処理による脳の疲れ。 | デジタルデトックス、瞑想 |
中枢性疲労 | 脳の中枢神経系の機能低下による疲労。慢性的な倦怠感や注意力低下が特徴。 | 睡眠の質改善、医療的アプローチ |
病的疲労 | 疾患(例:慢性疲労症候群)に伴う疲労。6ヶ月以上続く場合は医療機関の受診が必要。 | 医療機関での診断と治療 |
環境的疲労 | 暑さ・寒さ・騒音などの外的要因による疲れ。 | 環境調整、休憩の確保 |
社会的疲労 | 育児・介護・共働きなど、社会構造による慢性的な負荷。 | サポート体制の構築、相談 |
疲労の種類によっては、自覚が無かったり、疲労を感じにくかったりするものもありますので、本書で紹介されている以下のチェックリストを利用して自分が何個該当するか確認してみてください。
2個以下は元気、3~5個は疲れている、6~10個は危険レベルです。
疲労回復にはまず、自分の体と向き合い、そして自分自身でケアする意識が大切ですので、チェックリストを上手く利用して今の自分の疲労度を明確にしましょう😊
~疲労チェックリスト~
□ 寝ても疲れが取れない
□ 体は疲れているのにいざ寝ようとすると寝付けない
□ 朝、起きた瞬間から付かれている
□ 休みの日は思いっきり朝寝坊して、そのままゴロゴロして過ごす
□ 有休が取りづらい職場に勤めている
□ 残業は当たり前だ
□ 人間関係に疲れている
□ 育児や介護など定休日がない仕事をしている
□ 最近、つまらないことでイライラする
□ 眼精疲労や肩こりがある
□ 入浴はゆぶねに浸からず、シャワー派
□ 夜の付き合いが多いが、朝9時には出社する
□ 栄養ドリンクやコーヒーを飲まないとやる気が湧かない
□ 性欲が低下してきた
□ 最近著しく体力、気力が衰えた自覚がある
2.休養の仕方
最高のパフォーマンスを毎日発揮するためには、しっかりと休み疲労を取り除く必要があります。
疲労回復と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「睡眠」だと思いますが、実は睡眠だけが疲労回復を促すものではありません。
本書では疲労の種類に応じた休養パターンとして、3つのカテゴリーと7つのタイプが紹介されていましたので、ご自身の疲労に合った疲労回復方法を日常の中に取り入れてみてください。

まず、1つ目の休養が「生理的休養」です。
生理的休養は主に肉体的なコンディションを整えることを目的に3つのタイプに分けられます。
「寝る」「休憩する」を意識的に行う休養である休息タイプ、軽い運動で血流を改善し、老廃物をリセットする運動タイプ、胃腸を休ませる栄養タイプがあります。
2つ目の休養は心理的休養です。
心理的休養は心の疲れを癒し、精神的な活力を取り戻すための休養で、ストレスや不安、緊張などによって消耗した「こころ」を回復させることを目的3つのタイプに分けられます。
人との関りからエネルギーをチャージする親交タイプ、音楽や映画鑑賞、読書など通じて気分転換をする娯楽タイプ、創作活動を通じて疲労から意識を逸らす造形・創造タイプがあります。
そして、3つ目の休養が「社会的休養」です。
社会的休養は社会との関わり方を見直すことで得られる休養で、旅行や外食などと通じて環境を変えることで疲れをリセットする転換タイプがあります。
本書では7つのパターンの休み方を積極的に複数取り入れる攻めの休養を取ること、そして日常の中に余白を作ることを休養のポイントであると述べられていました。
自分のベストパフォーマンスを毎日発揮するためには、やっぱり活動において蓄積した疲労を除去することから始まるので、活動→疲労→休養のサイクルをサステナブルに循環させることが大切ですよね😊
日常生活の中で疲労を抱えている人や疲労が抜けにくくなったと感じている人には是非、おススメの本なので、手に取って読んでみてください🤣
![]() |
新品価格 |

![]() | 価格:1650円 |

![]() | 価格:1650円 |

コメント