「今夜、世界からこの恋が消えても」

私は読書が趣味なのですが、このブログでも読み終わった本の感想やレビューを投稿していこうと思います。寝る前であったり、通勤時間の隙間時間に読書をしているので、読んでいる本数はあまり多くはないですが、参考になれば幸いです。

今回は一条岬さんの著書である「今夜、世界からこの恋が消えても」を紹介したいと思います。

一日ごとに記憶を失う君と、二度と戻れない恋をしたーー。
 僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは――。
 クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い、本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れるという。
 そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
 日ごと記憶を失う彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。しかしそれは突然終わりを告げ……。

唐突にやってくる衝撃の瞬間。その先に待つ驚きの結末に、読む人すべてが感動に包まれる!

目次
知らない彼の、知らない彼女
歩き始めた二人のこと
この夏はいつも一度
空白の白
知らない彼女の、知らない彼
心は君を描くから

この本は第26回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞した作品で、私が読もうと思ったきっかけも、店頭に大きく【メディアワークス文庫賞】と貼り紙が張られて並べられていたからでした。

本の主人公は、目立たない高校2年生の「神谷透」が、夜眠ると記憶を無くしてしまう前向性健忘という病気を患っている「日野真織」との偽りの恋から本当の恋に発展する物語です。

友達を守るための罰ゲームから「日野真織」に告白することになった「神谷透」は、ある3つ条件を提示され告白をOKされます。その条件とは、

 ・放課後になるまでお互いに話しかけないこと。

 ・連絡のやり取りは出来るだけ簡潔にすること。

 ・本気で好きにならないこと。

サバサバした「神谷透」と「日野真織」とのやり取りや、真実を知った「神谷透」の寛大さ、そして何より記憶の大切さを改めて思い知らしてくれる本となっています。

感動作品となっていますので、興味ある方は手に取って読んでみてください。

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