私は普段、電気事業に関する仕事をしているのですが、このブログでも少しそちら方面についても触れていきたいと思います。
カーボンニュートラルとは、菅総理大臣が就任後初めての所信表明演説で宣言したCO2などの温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにすることです。実質的にゼロにするというのは温室効果ガスの排出量と吸収量のプラスマイナスが0の状態を示すもので、温室効果ガスを全く排出しないということではありません。
温室効果ガスというのは地球温暖化の原因となっているガスのことで、水蒸気、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスが該当します。
これらを排出しないことは不可能なので、2050年にはこれ以上、地球温暖化が進行しないように、温室効果ガスの排出を減らそうとするもので、この達成には抜本的かつ革新的なイノベーションが必要と思っています。
電力業界では火力発電所(特に石炭を燃料にしている火力発電所)の停止し再生エネルギーの拡大や原子力発電所の稼働などが求められ、産業界でも電気自動車の促進や民生業界でもAIや各家庭の太陽光発電の促進なども該当するものだと思います。
政府としても2020年1月に策定した「革新的環境イノベーション戦略」だけではなく、更に発想の転換から新たな戦略を考えて行かなくてはなりません。
経済だけではなく産業や民生ともに日本社会全体が大きく変わることになるのではないでしょうか。
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