「今日のハチミツ、あしたの私」

今回は寺地はるなさんの著書である「今日のハチミツ、あしたの私」を紹介しようと思います。

前表紙
蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる―。「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、スナックのママをしているあざみさん…さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。心ふるえる長篇小説。

この本は「KaBoSコレクション2020金賞」受賞作でどこでも、何度でも、人はやり直せるし、変わっていける。そう思える一冊となっています。

主人公は塚原碧:30歳とその恋人である同い年の安西渉。

碧の人生には中学生の頃にとある女性からもらった1つのハチミツによって救われ、そのハチミツが彼氏である安西の故郷のものだと知ります。

そして彼氏である安西のもとに帰郷したのをきっかけに自分を救ってくれたそのハチミツにもう1度会いたいと、そこに住む人たちとのストーリーが始まります。

最初は誰も知らない中でのスタートだったにも拘らず、次第に人と人との繋がりを通じで、自分の居場所を見つけていく。

今の時代は窮屈で自分の居場所がないと感じることもあると思います。この本は碧が不器用ながらも居場所を見つけていくストーリーになっていますので、もし、今の自分に居場所がないと感じている方がいれば、手に取って読んでみてください。

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