今回は川下和彦さんとたむらようこさんの著書である「がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法」をご紹介しようと思います。
正直、この本の表紙を見たときはちょっと気の抜けた表紙だと思いましたが、話は物語形式で進んでいき、頁数も約200頁と、とても読みやすい本となっていました。
そもそも私が普段から頑張っているかは触れないでください(-_-;)
この本は主人公である女の子:ミサキちゃんとガンバール王国とガンバラン王国の物語で進んでいきます。国名を聞くと冗談っぽく聞こえますが、本当です。
毎週火曜日だけ商店街を掃除している女性「火曜日の淑女」、営業のセールスで断られる度にガッツポーズをする男性や美人とすれ違うと腕立て伏せを行う変態男の話などが出てきます。
この本では人生はゲームのようなもので、辛いことでもゲーム感覚でやれば、頑張ったり努力をしなくても続けられると述べられています。
そして、何より私たちが普段、意思決定を行う力はゲームで言うMP(マジックポイント)のようなもので、限りがあり、使えば使うほど消耗すると定義されています。
そのMPをどこに使うか、どのように使うか、どうやって節約するかを考えようというのが、本書の結論です。
エッセンシャル思考(本質的な思考)とも言い換えることが出来るかも知れませんが、このMPの使い方こそが、ゴールにたどり着くために意志をすり減らさず、限りある意志を持続させてたどり着くために必要な「頑張らない戦略」というわけです。
また、この本の中で紹介されている頑張らなくても結果を出すための10か条として、以下に記載しますので、皆さんも1つでもいいので意識して生活してみてください。
~頑張らなくても結果を出すための10か条~
一. 意志の力には限りがある。
意志の力を消耗しないためにも繰り返しやることをルール化する。
二.面白くないことはゲーム化するべし。
つまらないと思えば我慢のために意志力を使うことになる。
三. やるべきことをシンプル化するべし。
多くに取り組もうとすれば意志力を摩耗させる。
四. 繰り返し行動で自らを自動化するべし。
最初は意識してやっていることも、繰り返すことで無意識にできるようになる。
五.自分へのご褒美を見える化するべし。
効果を実感できないことは続かない。
六.やると決めたことは約束化するべし。
人に宣言すると、やり遂げようとする力が生まれる。
七. 同じ行動を同じタイミングで繰り返してリズム化するべし。
人間の身体は無意識の間にテンポを刻んでいる。
八.決められた行動を条件反射で始められるようにトリガー化するべし 。
行動のきっかけを作るとスタートしやすい。
九.日々取り組んできたことを記録化するべし。
人間は積み重ねてきたことを崩したくないと思うようにできている。
十. 得意なことを見つけて楽しく取り組むべし。
苦手なことをやっていると苦痛がふくらみ、意志の力をすり減らす。
この10か条をみると冒頭で紹介した毎週火曜日だけ商店街を掃除している女性「火曜日の淑女」、営業のセールスで断られる度にガッツポーズをする男性や美人とすれ違うと腕立て伏せを行う変態男の話がイメージしやすくなるのではないでしょうか。
火曜日の淑女は一.の繰り返しやることをルール化、セールスマンは二.面白くないことはゲーム化、腕立て伏せ男は八.決められた行動を条件反射で始められるようにトリガー化をして意志力を使わないようにしています。
普段から頑張っているのに結果が出ない方や、頑張りすぎて疲れてしまっている方には是非読んでいただきたい作品となっています。
頑張るのは自分の好きなことだけにしてはいかがでしょうか。
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