今回は栗原毅さんの著書である「眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話: ガマンしないで痩せられる!食事・運動・生活習慣を徹底解説!」をご紹介しようと思います。
著者の栗原毅さんはクリニックを経営するお医者さんであり、脂肪肝の改善こそがメタボリックシンドロームの予防・改善に役立つと提唱し、治療だけでなく予防医療にも力を入れておられる血液サラサラ提唱者の1人です。
みなさん、内臓脂肪と聞くと嫌なイメージが湧いてきますよね。
中年の男性・女性に見られるポッコリお腹の正体です。
内臓脂肪とは私たちの身体に付く脂肪の一種で、高血圧、糖尿病や脂質異常症などの病気を引き起こす原因とされています。
脂肪 = 皮下脂肪 + 内臓脂肪 + 異所性脂肪
脂肪と言っても、皮下脂肪や内臓脂肪、異所性脂肪の3つがあり、特に皮下脂肪と内臓脂肪の見分けが難しいと思われがちですが、お腹周りを触ってみてつかめる脂肪が皮下脂肪で、皮下脂肪の更に奥底にあり、つかめないのが内臓脂肪です。
内臓脂肪が付く主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
(1)糖質の摂りすぎ
糖質の過剰摂取により脂肪に変換してしまいます。
糖質こそ内臓脂肪の主たる原因です。
(2)女性ホルモンの減少
特に女性は閉経後は2倍のスピードで内臓脂肪が蓄積されてしまいます。
(3)基礎代謝の低下
30代以降は加齢に伴い筋肉量が低下するため、基礎代謝が減少します。
それではここからは本書で紹介されている内臓脂肪を減らすために、どのようにしたら良いのかを述べたいと思います。
それは糖質をちょいオフ制限することです。
成人1日の糖質摂取量の基準値は男性:250g、女性:200gとなっていますので、それ以下になるように日常生活を気を付けるようにしましょうとのこと。
糖質(炭水化物)は脂質やタンパク質と並んで私たちの身体を支える三大栄養素と呼ばれ、無くてはならない栄養素の1つです。そのため、極端に糖質を制限してしまうと「ダイエット脂肪肝(低栄養性脂肪肝)」になり、かえって肝臓に脂肪が貯まり、肝臓の機能を低下させる脂肪肝(局所性脂肪)になってしまうからです。
本書では普段食べている糖質(炭水化物)の量を15%減らし、減った分はタンパク質を多く摂ることを推奨しています。
例えば飲み物はジュースをやめてお茶か水にする、お酒の量を少し減らす、夜の遅い時間の食事は避けるなど、他のダイエット本よりかなり緩い内容となっていますので、自分に甘い人でも効果が出やすい本ではないかと思います。
最近お腹周りが出てきた中年の皆さん、是非、手によって読んでみてください。
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