今回は落合恵子さんの著書である「泣きかたをわすれていた」を紹介したいと思います。
本書は親の介護や愛する人たちとの別れに後に広がる義務感や心残りから解放され、いつでも死ねると安堵した女性である冬子が主人公の物語です。
冬子には子供がおらず、唯一の身内は母親のみでしたが、そんな母親も認知症を患い、介護に明け暮れる日々。
約10年の介護生活の末に母親を見送り、その後に残ったものが何なのか?
私はその残ったものが知りたくて本書を読みました。
自分の両親と言うのは普通に考えれば自分より早く死んでしまいます。親の介護と言うのは、誰しもが通る現実問題であり、避けては通れないものだと思います。
本書は親の介護の事であったり、身内の死により最後に何が残るのかを考えさせられる作品となっていますので、是非、興味のある方は手に取って読んでみてください。
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