時間術大全

今回はジェイク・ナップさんとジョン・ゼラツキーの著書である「時間術大全~人生が本当に変わる「87の時間ワザ」~」をご紹介したいと思います。

グーグルやウーバーをはじめ、
ニューヨークタイムズから国連まで、世界中で
活用されている革命的な仕事術「スプリント」
(デザインスプリント)を開発、
大きな話題となった『SPRINT最速仕事術』
著者、待望の最新刊!

★「仕事」「プライベート」「予定法」「習慣術」
「集中法」「メール」……徹底した人間心理の
理解に基づく画期的な「時間ワザ」87連発!

著者のジェイク・ナップはグーグルで、
ジョン・ゼラツキーはユーチューブで、
人の目を「1分、1秒」でも
長く引きつける仕組みを研究し続けてきた
「依存のプロフェッショナル」

そんな人間心理のメカニズムを知り尽くした
2人だからこそ、本書の時間術は、
「人間の『意志力』などほとんど役に立たない」
という、徹底して冷めた現実的な視点から
組み立てられている。

さらに、「いくら生産性を上げても、
ひたすら他人の期待に応えているだけ」で、
自分のためになっているわけではないという。

では、このテクノロジー全盛の
スピードの速すぎる時代に
人生を本当に豊かにするには、
いったい時間をどう扱うべきか。

1つ試すごとに「意味のある時間」が増えていく、
本書の驚くべきワザの数々をぜひ体験してほしい。

著者であるジェイク・ナップ(Jake Knapp)さんはGoogle、 ジョン・ゼラツキー(John Zeratsky)さんはYoutubeに勤めておられた方で、一言でいうと、今まで私たちからたくさんの時間を奪ってきた側の2人が作っている本になります。(笑)

この本を読めば私たちがどれだけデジタル中毒になっているか、そして、毎日忙しく過ごす現代人が有益な時間を生み出すためにやるべきことが述べられています。

私たちは1日のうちに平均して4時間程度はスマートホンに触れています。

小型で持ち運びが便利なためか、いつも上着やズボンのポケットに入れ持ち歩くことが習慣となっている方がほとんどだと思います。仕事中や勉強中のデスクの隅にスマートホンを置き、メールやLINEの通知が来るとついつい手に取って見てしまう。

そんな積み重ねが1日4時間になるわけです。そして、1日4時間も年々増加しており、デジタル機器中毒の重症度も増加しています。

それでは年々増加しているデジタル機器中毒をどうやって解消したらいいかを、本書に紹介させている内容を踏まえて、簡単に紹介します。


1.時間の9割はデフォルト(初期設定)で決まっている
私たちの日常が忙しすぎる理由として、著者は『多忙中毒』および『無限の泉』の2つがあると述べています。

まずは1つ目の『多忙中毒 』についてですが、これは忙しいのを良しとする考え方であり、これはサラリーマンが仕事で残業をした人間が評価されるのと同じです。

一言で表すと日本社会に存在する忙しいことを良しとする風潮のようなものです。

そして2つ目の『無限の泉 』についてですが、これはもはや私たちの日常に溢れているデジタル機器のメール、SNS、ゲーム、動画、スマホなどの娯楽のことです。

スマホを1度、手に取ってしまうとTwitter、Instagram、Facebook、Youtubeなどのアプリをついつい見てしまい、気が付いたら1時間も経過していたという経験が誰にでもあるのではないでしょうか。


2.時間を作り出す方法
 この本は「無駄なことに時間を使わず、本当に大事なことのために時間に費やす方法」を以下の4ステップで紹介してくれています。

STEP1:ハイライト

まずは、その日に優先するハイライト(最優先事項)を1つ決めます。

最優先事項としても、何を最優先事項にするか迷われる方もいると思いますので、本書では緊急性、満足度、喜びを軸にすることを推奨しています。

そして、最優先事項をとにかく紙に書いてみて、たくさん優先事項があれば直感で最優先事項を決め、その最優先事項を予定に組み込みます。

予定に組み込んだら最優先事項ではない項目を減らしていきましょう。

1つ1つの予定を短縮・圧縮したり、外乱を受け付けないようにしたり、とにかくその最優先事項を死守できるようにします。

STEP2:レーザー

次にハイライトで最優先事項を決めたら、気の散らすものを徹底的に排除します。

特にスマホのメールやLINEなどのアプリ、そして、本書ではスマホのホーム画面のアプリをゼロ・・・にすることが推奨されています。😂

どうしても、アプリを使用する場合は、スマホではなくパソコンからアクセスするようにしたり、毎回、アプリを利用する際にはログアウトするなどして、そのアプリを使用するために、不便になるようにすることがポイントです。
いきなりここまですることが難しいようであれば、スマホを構う時間を決めるなどの方法でも構いません。

やってみると意外と思うかもしれませんが、今まで毎日見ていたニュースやメールは毎日見なくても日常生活に支障はありませんよ。

それだけでスマホの洗脳から抜け出すことができます。

STEP3:チャージ

そして、最優先事項に全エネルギーを投入できるようエネルギーを蓄えます。

どのようにエネルギーをジャージをするかと言うと、運動、食事、睡眠を整えることです。

運動であれば特にウォーキングなどの軽い運動、食事であればフルーツや野菜、ナッツなどの人に良い食材を生、蒸す、茹でるなどの調理方法で料理して食べる、断食をする。そして最後に睡眠を整える。デジタル機器の断捨離、入浴は浴槽に浸かると言ったことを心掛けてみましょう。

STEP4:チューニング

最後にその日1日を振り返ってみましょう。

自分の行動を振り返り、その行動を続ける、辞める、改善すると言ったことを漠然とでも構いませんので、振り返ることが推奨されています。

日記などの習慣がある人は日記に書くと、このチューニング作業がうまくいきますし、日記を書く習慣がない方は3行だけでもその日1日に出来事を日記に書いて、振り返ってみると、明日の自分の行動を変えることができます。

この本では時間を生み出すためのアイデアが87個紹介されています。

その87個のアイデアが知りたいと言う方は、是非本書を手に取って読んでみていただきたいのですが、いきなり87個全てを実践するのは難しいと思います。

完璧を目指さずに、今の自分にできることをコツコツと積み上げていくことが、習慣化や今の自分から大きく変われる唯一の方法ですので、焦らずに少しづつ取り組んでいきましょう。

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