「ビタミンF」

今回は重松清さんの著書である「ビタミンF」をご紹介します。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作!38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか——」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

本書の「ビタミンF」は平成15年に発行された本になりますが、書店に「涙腺キラー・重松清 最泣の1冊 100%涙腺崩壊! 第124回直木賞受賞作」と紹介されていたので、買ってしまいました。

手に取って最初に思ったことは、「ビタミンに「F」なんて栄養素あったっけ?」でした。(専門的には脂肪に含まれる必須脂肪酸をビタミンFと呼ぶこともあるそうです。)

後記に記載されていたのですが、本書は小説が人の心にビタミンのように働く小説となるよう7つの短編ストーリーで構成されています。

各ストーリーにはFamily(家族)、Father(父親)、Friend(友達)、Fight(戦い)、Fragile(脆い、儚い)、Future(未来)・・・<F>で始まるさまざまな言葉が個々の作品のキーワードになっています。

どの短編を読んでいても時折辛くなりますが、最後には涙する作品ばかりとなっています。

泣きたい人は必読の作品となっていますので、是非読んでみてください。

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