今回はハッピーさんの著書「福島第一原発収束作業日記 ~3.11からの700日間~」をご紹介したいと思います。
私が本書を知ったのは、福島第一原子力発電所の事故から10年という節目の年に、本屋さんの特集コーナーに置かれていたのがきっかけでした。
ハッピーさんは、福島第一原子力発電所の従事されている作業員の方で、事故当初から700日間の現場対応状況が本書になっています。
書籍となったきっかけは、福島第一原子力発電所の状況や発電所内で日々行われている復旧作業についての真実をたくさんの方に知ってもらうために始めたTwitterだったそうです。
私はそれを知り、直ぐにハッピーさんTwitterをフォローさせていただきました🤣
私も原子力発電所に従事する人間ですので、本書を読み進めるにつれて、この本の信憑性はとても高いものだと感じました。
私が最も共感したのは、報道や政府の杜撰な対応。
私は福島第一原子力発電所の事故に対する報道やマスコミ、そして政府の対応を目の当たりにし、「報道の真実」なんて言うものは幻想でしかないんだと痛感させらましたが、SNSが発達した今だからこそ、報道やマスコミを通さない真実が発信される機会が増えてきていると感じています。
そして、福島第一原子力発電所の真実こそが、まさに本書にであり、ハッピーさんのTwitter上でのつぶやきなんだと思います。
福島第一原子力発電所の事故原因や発電所内の状況というのは未だに解明されていないところが多くありますが、事故終息というのは、これから何十年もの期間をかけて取り組んでいかなくてはならない問題ですので、その問題の一端として、本書を読み進めることは私にとってとても有意義なものでした。
福島第一原子力発電所に限らず全国各地の原子力発電所内の状況というのは、あまりオープンになることが無く、福島第一原子力発電所の事故状況だけではなく、日頃、原子力発電所でどのようなことが行われているかを知ることが出来る本になっていますので、興味がある方は是非、手に取って読んでみてください。
コメント