金の角持つ子どもたち

今回は藤岡陽子さんの著書である「金の角持つ子どもたち」をご紹介します。

頑張るあなたへのエール!
金の角。それは、未来を指し示す希望の光。突然、中学受験を決意した小6の俊介。その頑張りに周囲も変化していき──。いきなり文庫!

「サッカーをやめて、塾に通いたい」小6になる俊介は、突然、両親にそう打ち明ける。日本最難関と言われる中学を受験したいのだ、と。難聴の妹・美音の小学校入学を控え、家計も厳しい中、息子の夢を応援することを両親は決意。俊介の塾通いが始まる。だが、彼には誰にも言えない”秘密”があって……。人は挑むことで自分を変えることができる。未来を切り開こうと奮闘する人々を描く、感動の長編小説。

5歳のころからサッカーを習っていた主人公である小学6年生である俊介は、サッカーの地区トレーニングセンター(トレセン)の選抜に落ちたことをきっかけに、日本最難関と言われる中学受験に取り組みます。

本書は3章構成となっており、1章を母親である菜月、2章を俊介自身、そして最後の3章を塾の講師である加地目線で描かれているのですが、どの目線でも心が温かくなるようなエピソードと挑戦することの重要性が描かれています。

私は中学受験とは無縁な人生を歩んできたので、最初に本書を手に取ったとき、あまりピンとは来なかったのですが、読み終わったら12歳で人生の岐路に向かって挑戦する小学生に敬意を払いたくなりました。

私の娘も11歳なので、俊介と同様に中学受験に取り組んでいてもおかしくないような年齢なのですが、田舎なので今のところ中学受験をすることはなさそうです😅

それでも高校受験や大学受験はあると思うので、その時になったら本書を読んでいたことが必ず役に立つと思っています。

それくらい本当にいい本に出会えた思える本でした。

また、何かに挑戦することの重要性は年齢問わずとても重要なことだと思います。

大人になると周りの目線や日々の忙しさに追われ何かに挑戦することが減ったり、ついつい逃げてしまうことが多くなったりすると思うのですが、本書を読むことで改めて何かに挑戦することの重要性を学ぶことが出来ます。

中学受験に臨む親だけではなく、何かに挑戦したいと思っていてもあと一歩が出ない方にもおすすめの本となっていますので、是非興味がある方は手によって読んでみてください。

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