余命10年

今回は小坂流加さんの著書「余命10年」をご紹介します。

第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞作
20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。

本書は数万人に1人という不治の病にかかり、余命10年であることを知った少女(高林茉莉)の物語です。

着実に迫りくる死へのカウントダウンに向けて、生きることに執着しないようたくさんの物事を諦め、整理をし始めた茉莉。

その中のひとつにあった“恋”が、同窓会で再会したかつての同級生(真部和人)により捨てれないものに変わり、2人のラブストーリーが始まってしまいます。

余命を宣告されてから、誰にも迷惑をかけないように過ごしてきた色褪せた日常が、和人との出会いにより嘘みたいに輝きだす。

自身が病魔に侵されていることを隠しながら過ごす日常で増えていく思い出と着実に減っていく残された時間。

2人が最後に選んだ道が、涙より切ないラブストーリーとなっていますので、老若男女問わず、おススメの本です。

また、本書は2022年3月に映画化され、主人公である高林茉莉さんを小松菜奈さん、その恋人である真部和人さんを坂口健太郎さんが演じられています。

書籍だけではなく、映画化もされていますので、是非、興味のある方はご覧ください。

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