福士加代子

全日本実業団対抗女子駅伝で怒涛の16人抜き。
3000m、5000m、ハーフマラソンで8本記録を樹立。
オリンピック4大会連続出場。
日本を代表するアスリートとして20年以上にわたって活躍してきた福士加代子。

ソフトボールが大好きだった少女が、いかにして陸上と出会い、
「トラックの女王」と呼ばれるようになり、
後輩ランナーが「レジェンド」と憧れる存在にまでなったのか?
福士加代子自らが、失敗と成功を繰り返しながら走り続けた競技人生を初めて激白。


目次
第1章 りんごの町でかけっこ
第2章 トラックの女王の笑顔と涙
第3章 42.195km と産まれたての小鹿
第4章 失敗したままの自分が嫌だから
第5章 やっと獲ったよ、1等賞
第6章 結婚式で東京オリンピック挑戦を誓う
第7章 走り続けたら、すっぽんぽんになれた 

後輩ランナー(小林祐梨子、新谷仁美、一山麻緒、田中希実) のインタビューも収録!

福士加代子さんは、日本の元女子陸上競技選手でハーフマラソンおよび10km、15kmの元アジア記録、3000m・5000メートルの元日本記録保持者、そして4大会連続でオリンピックに出場された陸上界では知らない人がいないほどのレジェンドです。

2022年1月に現役を引退されましたが、明るい人柄でいつも人を魅了し、たくさんの方に応援・支持されていたランナーの1人だと思います。

本書はそんな福士さんの陸上人生がノンフィクションで描かれている作品でした。

福士さんの旦那さんが本書の制作チームの代表を務められたらしいのですが、旦那さんが本書を出版しようと福士さんにお声がけした際に

「誰が興味があるの?」

と福士さんがいぶしがっていたエピソードが冒頭に紹介されていて、なんだか福士さんの人柄を象徴するようで、最初から笑ってしまいました。

トラックの事やマラソンの事も記載されており、福士さんの陸上人生やどうしていつも笑顔なのかを知ることが出来る作品でした。

特に印象的だったのは、福士さんが高校時代の恩師に言われた「負けたことに負けるな」と言う言葉でした。

長い人生の中で躓いたり、転んだりすることはあると思いますが、この言葉は挑戦する勇気をくれるような言葉ですよね。

私も福士さんのように挑戦し続ける人生を歩みたいと思いました。

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