いるいないみらい

今回は窪美澄さんの著書である「いるいないみらい」をご紹介します。

未来の選択に直面した人たちの、切なくもあたたかな物語。
話題作『トリニティ』『じっと手を見る』著者最新作!
いつかは欲しい、でもそれがいつなのか、わからない。
夫と二人の快適な生活に満足していた知佳(35歳)。しかし妹の出産を機に、彼の様子が変わってきて……「1DKとメロンパン」
妊活を始めて4カ月が過ぎた。時間がないとあせる妻に対し、夫の睦生(34歳)は……「無花果のレジデンス」
独身OLの茂斗子(36歳)は、単身者しか入居していないはずのマンションで子どもの泣き声を聞いて……「私は子どもが大嫌い」
子どもがいてもいなくても……毎日を懸命に生きるすべての人へ、
そっと手を差し伸べてくれる、5つの物語。

著者の窪美澄さんと言えば、『夜に星を放つ』が第167回直木賞を受賞されましたが、本書はそんな窪さんが子供をテーマにした作品となっています。

本書は5つの短編物語から成り立っており、現在の社会では触れにくい所にも食い込んでくれている作品となっているので、結婚しても子供を作らない、作りたくない夫婦や、子供が嫌いな女性などには必見の作品となっています。

女性にとってどうしても子供に対する話題は避けては通れないかも知れませんが、女性だからと言って必ずしも子供が好きと言う訳ではないと思いますし、結婚したからと言って、必ずしも子供を産まなくてはいけない訳ではありませんが、どうしても社会の風習と言うのは、女性は子供を産み、育てるのが一般論として語られているところがあると思います。

本書はそんな古き風習に対して、家族の在り方を今一度、考えさせられる作品となっています。

家族の在り方に対して悩んだり、疑問に思われている方にはおススメの本となっていますので、是非、手に取って読んでみてください。

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