今回ははらだみずきさんの著書である「会社員、夢を追う」をご紹介します。
本書は大学を卒業し、中堅企業に就職した神井航樹が多忙な日々の中、諦めきれない「夢」と「恋」を追いながらも、身近な人が居場所を見つけて行く中で自分だけが大人になり切れず取り残されていくことに抗い、答えを見つけて行く社会人青春小説となっています。
本書が描かれている時代は昭和の終わりごろである1980年代。
バブルと呼ばれる時代なので、今とは異なる価値観や、名残が残っている場面、一昔はこんな風習があったかと驚く場面が多数出てきます。
現代はインターネットやSNSが発達し、多種多様な情報を得ることが出来るようになった反面、人を疑い、見て見ぬふりをする方が賢いとされる時代です。
ですが、いつの時代も自分がどのように生きたいのか。何をやりたいのか。何を大切にしたいのか。自分で考え、決断し、行動しない人に人生の生きがいは見つけられません。
本書はそんな当たり前のことに気付かされ、勇気をもって飛び立たなくてはどこにも行けないことを改めて思い知らさせてくれる作品でした。
社会人になり、日々の忙しさに忙殺されて夢を失ってしまった方にはお勧めの本となっていますので、興味がある方は是非手に取って読んでみてください。
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