会社員、夢を追う

今回ははらだみずきさんの著書である「会社員、夢を追う」をご紹介します。

中堅の専門商社・銀栄紙商事に入社した神井航樹は、仕入部に配属された。無理解な上司に反発しつつも、先輩や取引先の「鬼」部長に揉まれながら、同期の由里や樋渡らとともに品薄な用紙の確保に奔走する。一方で航樹は、人知れずある夢を追うことに――。
不本意な就職をしながら奮闘する若者の仕事と恋を描いた、すべての働く人々に贈る感動の人間ドラマ。『銀座の紙ひこうき』改題。

本書は大学を卒業し、中堅企業に就職した神井航樹が多忙な日々の中、諦めきれない「夢」と「恋」を追いながらも、身近な人が居場所を見つけて行く中で自分だけが大人になり切れず取り残されていくことに抗い、答えを見つけて行く社会人青春小説となっています。

本書が描かれている時代は昭和の終わりごろである1980年代。

バブルと呼ばれる時代なので、今とは異なる価値観や、名残が残っている場面、一昔はこんな風習があったかと驚く場面が多数出てきます。

現代はインターネットやSNSが発達し、多種多様な情報を得ることが出来るようになった反面、人を疑い、見て見ぬふりをする方が賢いとされる時代です。

ですが、いつの時代も自分がどのように生きたいのか。何をやりたいのか。何を大切にしたいのか。自分で考え、決断し、行動しない人に人生の生きがいは見つけられません。

本書はそんな当たり前のことに気付かされ、勇気をもって飛び立たなくてはどこにも行けないことを改めて思い知らさせてくれる作品でした。

社会人になり、日々の忙しさに忙殺されて夢を失ってしまった方にはお勧めの本となっていますので、興味がある方は是非手に取って読んでみてください。

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