今回は家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナーである横山光昭さんの著書「年収200万円からの貯金生活宣言」をご紹介します。
本書は私が妻と一緒に暮らすようになって最初に読んだ本です。
妻と一緒に暮らすようになって3日間は、専業主婦である妻が家計簿を付けていたのですが、3日で家計簿を付けることを諦めてしまい、今後の事が心配になった私が書店で本書を購入しました。
私は本書を参考に家計簿を付け始めましたが、今でも家計簿を付けています。
本書に出会えたことが、我が家の家計がやりくりできている秘訣だと思うので、本書に書かれていることを少しだけ紹介します。
1.どんな人でもお金を貯められるルール
まず最初に皆さんがお金を貯められる体質かどうか確かめるために、以下の貯金力チェックリストのうち、何個当てはまるのかやってみてください。
□ レシートはもらわないし、中身も気にしない
□ 特売品を買おうとお店に行くが、他のものも買っている
□ クレジットカードのキャッシングで、貯金を「下ろす」感覚になったことがある
□ 誘われたらお金が無くても付き合う
□ バーゲン品は買わないと損だと思う
□ クレジットカードが使える場所では、現金は使わず、迷わずカード払い
□ 100円ショップで大量に買い物をしてしまう
□ 時間は守るつもりだけど、良く遅れる
□ 冷蔵庫や玄関は汚い
□ 老後と明日、より心配なのは明日の方
□ お金を貯める努力は、恥ずかしいことだと思う
□ ケチと節約の違いが判らない
□ 夫婦の場合、妻が家計のやりくりをするのが当然だと思う
□ 「なんとななるさ」と思うことが多い
□ 風水や水晶、印鑑などの開運グッズが好きだ
私が当てはまったのは1つだけでしたが、みなさんは何個当てはまったでしょうか。
貯金力チェックリストは当てはまった項目が多い人ほど、貯金が出来ない人になります。
多く該当した人は心して、これからのブログをお読みください(笑)
まず最初に、当たり前ですが貯金をするためには、入ってきたものをなるべく多く残す、稼いだお金は極力使わないという考え方が重要になります。
収入より支出が少なければ自ずとお金は貯まっていきます。
そのためには、方法①:収入を増やす、方法②:支出を減らす、方法③:収入を増やして支出を減らす必要があります。
ほとんどの人が手っ取り早く出来るのが方法②:支出を減らすことになろうかと思いますが、お金を貯める方法と言うのは、その人が置かれている環境やステージによって異なります。
ステージと聞くと馴染みがないかも知れませんが、例えばお金に関する知識がない人が、いきなり投資で儲けて収入を増やそうとするのはリスクが大きいように、以下のステージ分けをして徐々に実践してきましょう。
【第1ステージ:お金を管理する】
まずは実生活に係わるお金をマネジメントしましょう。
家計簿を付ける、無駄な支出を抑える、無意味な借金を減らす、貯金を行う目標を定めることがこのステージの目的です。
特に家計簿を付ける際は、支出を「消費」「投資」「浪費」に分けて考えてみてください。
消費・・・生活するのに必要なものの購入や使用料としての支払い全般を言う。生産性はさほど伴わないもの。
例)食料や生活費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など
投資・・・必ずしも生活に不可解なものでもないが、将来の自分にとって有効につながる生産性の高い使い方。投資信託や生産運用のことだけを指すのではなく何かを学んぶ、本を読むなども、これに該当します。
例)習い事、本代などの学ぶための費用、投資信託、貯蓄など
浪費・・・生活に必要ないもので、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のことを指します。いわゆる無駄遣い。もちろん生産性のないものです。
例)ギャンブル、固定化された高い金利、嗜好品
【第2ステージ:お金を学ぶ】
このステージでは、第1ステージで管理出来たお金を、今後どう生かしていくか学ぶ段階です。
没頭し過ぎたり、高リスク・高利益を追求することは避けるようにしましょう。
【第3ステージ:お金を活かす】
最後のステージは、管理して学んだお金を、実際に生かすステージになります。
投資の仕方として、経験を積み学ぶためのチャレンジ投資と手堅く、揺るがない長期や分散投資を意識するようにしましょう。
2.貯めるためのステップ
ここからはどうやったらお金を貯めることが出来るのか、具体的なステップでご説明します。
STEP1:自分の生活とお金癖を知る
まずは今までの自分のお小遣いや給料の使い方がどうだったのか思い返してみましょう。手元にお金があると直ぐに使ってしまう人、セールと聞くとついつい買ってしまうなど、自分の弱みを知ることがまずは1歩目です。
STEP2:無理なく出来るお金習慣を考える
全てに取り組むのではなく、自分が出来そうなものから始めるようにしましょう。何事も継続できなければ意味がありません。そのためには最初からハードルの高い目標を設定するのではなく、自分が出来そうなことから始めることが重要です。
STEP3:今の固定支出を疑う
普段意識することなく支払われる固定支出が案外、家計を苦しめていることがあります。その固定支出が本当に必要なのか、不必要な固定支出がないか、一度疑ってみましょう。この機会に携帯電話やお酒、タバコなども自分にとって本当に必要か今一度考えてみてはいかがでしょうか。
STEP4:貯金目標とお金以外の楽しめる行動目標を持つ
お金だけが人生を有意義にしてくれるものではありません。
お金以外の行動目標(やりたいことや夢)を持つことがお金を貯める原動力になります。
STEP5:今、お金を貯められる環境なのか判断する
今現在に借金やローンを抱えている方は貯金をしている場合ではありません。まずはそちらを完済することに注力し、貯金はその後に行うようにしましょう。
STEP6:期間設定と数字で自分を知る
節約期間については、一定で長すぎない期間を決めておく必要があります。
本書では90日間のプログラムが推奨されていますが、設定期間が長すぎると継続できなくなりますので、自分に合った期間を設定するようにしましょう。
STEP7:成果を振り返る
理想と現実のギャップを数字により見える化し、改善点を洗い出しましょう。
STEP8:とにかく繰り返す
貯金プログラムを達成することが出来たら、2回目に取り掛かりましょう。2回目は1回目より少ない労力でこなすことが出来ると思います。
繰り返し行うことが習慣化するためのテクニックです。
このステップを繰り返し行うことで、貯金と言う成功体験を身に付けることが出来れば、自分の人生を大きく変えることが出来ます。
3.誰でも貯められる「横山式90日貯金プログラム」
本書では90日間の貯金プログラムが推奨されていました。
90日とは3か月です。
スタート日は給料日とし、ゴール日は3か月後の給料日の前日とするよう設定されています。
90日間のプログラムにおいて、実施前、実施中、実施後の3段階でやることや意識することがありますので、簡単にご紹介します。
(1)プログラムに取り組む前
・目標願望(貯めたい金額、使い道、挑戦したいこと等)をはっきりと具体化させる
・目標や願望を記載できる夢ノートと家計簿(アプリ可)を用意する
・貯金箱と貯金用口座を用意する
・気がかりなことを書き出し、不安と向き合うことで問題解決を促す
(2)プログラム中にやるべきこと ・何かを知り合い習得したいと言った意識を育むために本を読む
・自分のお金の全体像とその流れを把握するために家計簿をつける
・消費、浪費、投資のバランスを見極める
・自分の気持ちをリセットするために夢ノートに3行日記を付ける
・クレジットカードは使わない
・悪い借金を良い借金に変換するために借金を洗い出す
・自分と小さな約束をする
例えば自分と次のようなことを約束してみてください。
欲しいものは買わないでみる
家の中の不要なものを売る、もしくは捨てる
ダイエットもしくは筋トレをしてみる
時間をいつもより意識してみる
家の掃除を徹底的にしてみる
休日に携帯電話の電源を切ってみる
欲しいもの欲しいものリストを優先度を考えながら作成してみる
やりたいこと、やりたくないことを書き出してみる
予算を決め、あえてお金を贅沢に使ってみる
自分の得意なことで誰かの力になってあげる
自分にとって本当の仲間や協力者は誰なのかを考えてみる
エコな活動を探し、実行してみる
(3)プログラムを終えて
90日間のプログラムを終えたら、このプログラムを振り返ってみましょう。夢ノートと家計簿から自分を知り、消費と投資、浪費のバランスに注目する 。
振り返って自分の傾向が掴めたらその対策を考え、習慣化させるために、再度、90日プログラム行いましょう。
このプログラムは続ければ続けるほど少ない労力で成果を出すことができ、続ければ続けるほど、得られる成果も大きくなります。
何事も行動を起こさなければ、成果は得られません。
近年は新型コロナウイルスによる不況やリストラ、ボーナスカットなど先行きの見えない毎日ですが、そうした不況の世の中を生き抜くためには貯金力が必要になります。
一生モノの貯金力を身に付けたい方は是非、本書を手に取りお読みください。
そして、必ず行動してください。
私も本書を読み、行動したことで結婚生活が何とかなっています。
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