今回は辻村深月さんの著書「ツナグ 想い人の心得」をご紹介します。
本書は前作の「ツナグ」(https://time–will–tell.com/2022/12/10/%e3%83%84%e3%83%8a%e3%82%b0/)の続編として、祖母から「使者(ツナグ)」の役目を受継いで7年後の物語が描かれています。
ツナグの存在を知って、代理で頼みに来た若手俳優、歴史上の人物を指名してくる元教師、亡くした娘に会いたいと願う2人の母親、そして死者に何度も断られながら数年に1度、ツナグに依頼してくる老人など、ツナグとしての使命を果たしながらも主人王の渋谷歩美は、自分が「使者(ツナグ)」であることを打ち明けようか悩む出来事があります。
“「使者(ツナグ)」と繋がれるかどうかは、全部、その人のご縁によるんだよ”
そう祖母から教えられ他にも拘らず、自分から縁を作ろとする。それが出来てしまうから、主人公の歩美は悩み、葛藤を抱きます。
コロナ過で縁が気薄になっている現代だからこそ、自分から縁を作りに行くことや縁が繋がることを待つ大切さを教えてくれる作品でした。
縁はいつか繋がると思うと、心にゆとりが持てます。
何だか最近、心にゆとりがないと感じている方にはお勧めの作品ですので、是非、手に取って読んでみてください。
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