今回は藤ノ木優さんの著書「あの日に亡くなるあなたへ」をご紹介します。
本書の主人公は大学病院で産婦人科医として勤務する草壁春翔。
春翔は幼い頃に妊娠中の母が目の前で倒れ、何もできずに母とお腹の子(妹)が亡くなってしまったことをずっと後悔し、その後悔を払拭するために、自身も産婦人科医になります。
自ら希望して母が亡くなった病院で産婦人科医として勤務しますが、どうしても過去のトラウマから産婦人科医として成長できず苦しんでいるところに、亡き母親の部屋に置いてあった古いPHSを通して、過去の母親と繋がります。
そこから春翔は、悔やんでいた過去を変え、現実世界を変えようとします。
母の行動を変えることで、現実世界や春翔自身の記憶もアップロードされ、少しずつ春翔が望む世界に変わりつつあるが、母親が亡くなる時間が刻一刻と近づきます。
雨の日にたった15分しか繋がらない母との電話で、母自身が亡くなってしまうことに気付かれないように物事を伝えなくてはならないもどのかしさとの戦いに苦戦する春翔。
20年前に亡くなってしまった母と妹を助けるための戦いが、感動のストーリーを生む家族ドラマ小説となっていますので、最近、感動していない方にお勧めの本となっています。
是非、手に取って読んでみてください。
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