ふたり、この夜と息をして

今回は北原一さんの著書「ふたり、この夜と息をして」をご紹介します。

男子高校生・夕作(ゆさ)まことは、顔の痣をかくすために祖母から教えてもらった化粧をして生活している。それがばれることを恐れ、誰ともかかわらず平坦な日々を静かに過ごすことを望んでいた。
ある日、新聞配達のアルバイトの帰りに、公園でクラスメイトの女子生徒・槙野がタバコを吸っているところを目撃してしまう。不良でもない槙野がタバコを吸うのには、なにか理由があるらしい。偶然にも夕作が化粧をしていることを槙野に気づかれてしまい、互いに“秘密”を共有した二人は、徐々に距離が近づいていく――。
繊細な少年少女の心を丁寧に描き、第9回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞した感動の青春小説。

主人公は顔に痣のある男子高校生:夕作(ゆさ)まこと。

顔の痣を隠すために化粧をして学校に通っているが、顔の痣がバレることが怖くて、誰ともかかわらず平凡な学校生活を過ごしています。

そんなある日、夕作はアルバイトである新聞配達の帰りに、公園で1人タバコを吸うクラスメイトの槙野志帆に出会います。

普段の学校生活では接点のない2人ですが、ふとしたことからお互いの秘密を知ることになり、秘密を知る者同士、徐々に距離が近づいていきます。

しかし、お互いの秘密については、一切明かすこともなく、そして聞き出そうとすることもなく月日が流れていきますが、ふとしたことから夕作は槙野の秘密にたどり着くシーンに遭遇してしまいます。

若くして孤独と傷を抱えた2人の秘密に優しい涙があふれだす、感動の青春小説となっていますので、是非、興味がある方は読んでみてください。

誰にでも1つや2つは誰にも言いたくない秘密はあるものですが、そんな秘密を打ち明けれる人に出会えたらいいですね。

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