今夜、もし僕が死ななければ

今回は浅原ナオトさんの著書「今夜、もし僕が死ななければ」をご紹介します。

主人公の新山遥(24歳)は、10歳の頃に交通事故に遭い両親と妹を失ってから、死の近づいている人がわかるようになり、なぜこんな力が自分にあるのか、なんのためにこの力を使えばいいのかを模索しながら暮らしています。

死が近づいていることが見える能力を誰かに言っても信じてもらえず、死の近い人がわかったとしても、その人に伝える義務はないが、見て見ぬふりのできない彼は、死の近い人々に声をかけ、寄り添おうとします。

その結果、誰かを救えることもあれば、自身が傷つくこともあり、そんな経験を繰り返しながら、少しずつ大人になっていく遥。

やがて、24歳になった遥は結婚し、我が子の誕生を待っていたが、未熟児として誕生した我が子の死が近いことが自身の能力により分かってしまう。

自身が持っている「人の死が近づいていることが分かる能力」の意味とは果たして何だったのか。遥が導き出した答えとは一体、何だったのか。

私たちは自分の死を知ることは出来ませんが、いつかは必ず死を迎えます。その時にどういう境地でいるのか。

私は死ぬときには必ず後悔の念が押し寄せてくると思っているのですが、その後悔の念を少しでも減らすためには今を一生懸命生きるしかないと思っています。

本書は今を生きることの大切さを教えてくれる本となっていますので、興味のある方は是非読んでみてください。

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