今回は田中伸明さんの著書「自分のやる気が上がるのは、どっち?」をご紹介します。
みなさんは自分自身のやる気スイッチがどこにあり、そのスイッチの「ON」の仕方をご存じでしょうか。
毎日やる気スイッチが「ON」で、フルパワーで生産的に過ごせたらいいのですが、やる気スイッチが「OFF」の時もありますよね。
スイッチなんて入れなくても、やる気が自然と湧き出て、火山のように爆発的に噴出してくれたらいいのですが、やる気を起こしたいときに限って、やる気が出ないものだと思います。
本書では、
やる気は作るものです。作り方の仕組みを知れば、誰でもやる気がほしいときに、やる気を出すことができます。
と冒頭から述べられていました。
正直、「本当ですか?」と思いました😓
世の中の成功者を見ると、どうしてそんなにやる気に満ち溢れているのかと思うことがあります。
やる気に満ち溢れているから何かを続けられ、その結果、成功する。
続けることこそが成功者への階段を上る唯一の方法だとわかっているのに、続けることは案外難しいものです。
ですが、脳科学的にやる気が出る場面や環境は、以下の3つと決まっているようです。
①.うれしい出来事が起きるかもしれないと期待しているとき
②.予期していなかったうれしい出来事が起きたとき
③.うれしい出来事が確実に起きると予想されたとき
そして、やる気を持続する方法としては、以下の2つがポイントとなると述べられていました。
①.自分は出来るという期待値が高いとき
②.喜びを感じる報酬が期待できるとき
つまり、やる気の上げ方と維持の仕方が分かっているわけですから、これらの条件を満たすような環境を作るか、そのような環境に身を置けば良いということです。
本書ではそのようか環境を作れるよう2択の選択方式で38通りのやる気の作り方や上げ方が紹介されていました。
例えば、やる気の上がる目標の立て方として「「高い目標」と「低い目標」、やる気が上がるのはどっち?」と言う章があり、これは本人の経験値や能力によって決まるようです。
キャリアや経験が乏しい人は高い目標に対して、達成できる未来が描けず、やる気が下がり、一方で今までにたくさんの成功体験を積み重ねてきた人は、達成できる未来を描けるため、やる気が上がるのだそうです。
まさにこれは「①.うれしい出来事が起きるかもしれないと期待しているとき」に当てはまります。
それではキャリアや能力が低い人は低い目標を設定すればよいかと言うと、それも正しくないようで、低い目標は脳が確実に達成できると判断し、脳はやる気を出すまでもないと、かえってやる気を出さないそうです。
ですので、目標設定は「やってみないとわからないけど、おそらく上手くいきそう」というレベルに設定することが推奨されていました。
その他にも愚痴を言うことはやる気を上げるわけではないが、下げるわけでもないので、愚痴を言うことは悪い事ではない。やりたくないことは脳科学的には後回しにする方が正しいと言ったことが述べられており、なんだか心が軽くなりました。
本書を読むことで、自分なりのやる気の上げ方や維持の仕方が分かると思いますので、なんだかやる気が湧かずに困っている方にはおすすめの本です。
是非、読んでみてください。
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