自分のやる気が上がるのは、どっち?

ライフハック

今回は田中伸明さんの著書「自分のやる気が上がるのは、どっち?」をご紹介します。

むりやり上げても続かないやる気を
科学的にキープする38のコツ

■気合いに頼らないやる気の上げ方とは?

生きている限り、誰にでもやる気が出ない時期はあるものです。それが長く続くこともあれば、1~2週間で回復することもあります。職場の人間関係が原因であれば、人事異動によって改善さたり、プライベートのゴタゴタが収まるだけで、仕事に対する意欲が回復することもあります。あまり深刻に考えるのではなく、やる気を起こすための具体的な方法論を知ることが、改善のための一番の近道です。

ではどうすれば、私たちはやる気を上げることができるのでしょうか?
よく、「気合いが足りないからだ」と自分を奮い立たせようとする人がいますが、気合いなんてものは長続きしません。
大切なのは、「脳を喜ばせること」です。脳が幸福感や心地よさを感じれば、やる気は自然と高まります。もし今、あなたがやる気が出ないのだとすれば、それは脳が今の環境や状況を歓迎していないということ。何がダメでどう変えれば、脳を喜ばせることができるのか。本書で詳しくお伝えします。

■やる気が上がる口ぐせ、目標設定、上司の態度……とは?

本書では脳科学的に正しいやる気の上げ方をクイズ形式で展開していきます。例えば下記の場合、やる気が上がるのはどっちでしょうか? 
・「高い目標」と「低い目標」、やる気が上がるのはどっち?
・「きっとできる!」と「ま、いいか」、やる気が上がる口ぐせはどっち?
・「明るさ」と「公平さ」、部下のやる気が上がる上司はどっち?
・「早起き」はやる気を上げる、下げる、どっち?

まずは「目次」から気になる「どっち?」を見つけて、正しいやる気の上げ方を学んでみてください。
【本書の構成】
第1章 やる気が上がる「目標の立て方」はどっち?
01 「高い目標」と「低い目標」、やる気が上がるのはどっち?
02 「やることリスト」を作ると、やる気が上がる、プレッシャーになる、どっち?
03 「目的」と「目標」、やる気が上がるのはどっち?
04 「自分へのご褒美」はやる気を上げる、下げる、どっち?
05 迷ったら「困難な道」と「簡単な道」、やる気が上がるのはどっち?
06 今日できることは今日やる、明日やる、どっち?
コラム やる気がある人は、なぜやる気があるのか?
第2章 やる気が上がる「口ぐせ」はどっち?
07 「きっとできる!」と「ま、いいか」、やる気が上がる口ぐせはどっち?
08 ポジティブな言葉とネガティブな言葉、やる気が上がるのはどっち?
09 「あいつが悪い」と人のせいにする、「自分が悪い」と受け止める、やる気が上がるのはどっち?
10 「疲れた」「しんどい」と思っても、口に出さない方がいい、出した方がいい、どっち?
11 「グチ」を言うとやる気が下がる、むしろ上がる、どっち?
コラム やる気が上がる「マジックワード」はある?
第3章 やる気が上がる「仕事の習慣」はどっち?
12 仕事がマンネリでつまらない! 新しい仕事を始める、休む、やる気が上がるのはどっち?
13 「サプライズ」はやる気が上がる、下がる、どっち?
14 自分に期待する、期待しない、やる気が上がるのはどっち?
15 反省する、反省しない、やる気が上がるのはどっち?
16 「焦る」という感情はやる気を上げる、下げる、どっち?
17 「偉人伝」と「マンガ」、やる気が上がる本はどっち?
コラム 「連休明け」にやる気が出ないのはなぜ?
第4章 やる気が上がる「上司」はどっち?
18 「褒める」と「叱る」、部下のやる気が上がるのはどっち?
19 「明るさ」と「公平さ」、部下のやる気が上がる上司はどっち?
20 細かく教える上司、好きにやらせる上司、どっちがやる気が出る?
21 隙がない上司、隙が多い上司、部下のやる気を上げるのはどっち?
22 リモートを推奨する上司、対面が大好きな上司、部下がやる気になるのはどっち?
23 遊び好きの上司、堅物の上司、部下のやる気が上がるのはどっち?
コラム 会社に行くのがツラいときは休んだほうがいい?
第5章 やる気が上がる「朝の過ごし方」はどっち?
24 「早起き」はやる気を上げる、下げる、どっち?
25 朝食を食べる、食べない、やる気が上がるのはどっち?
26 「晴れの日」と「曇りの日」、やる気が上がるのはどっち?
27 「朝の運動」はやる気を上げる、下げる、どっち?
28 「午前」と「午後」、やる気が上がるのはどっち?
29 「朝起きてすぐスマホ」はやる気を上げる、下げる、どっち?
30 どうしてもやる気がしないときはいっそ何もしない、無理して頑張る、どっち?
31 翌日のやる気が高まる「寝る前のルーティン」はある、ない、どっち?
コラム やる気はどのようにして生まれるのか?
第6章 やる気が上がる「体調管理」はどっち?
32 やる気のある人とつき合うとやる気は上がる、下がる、どっち?
33 腸を整える飲料を飲むと、やる気が上がる、下がる、どっち?
34 お酒を飲むとやる気は上がる、下がる、どっち?
35 趣味は多いほうがやる気が上がる、下がる、どっち?
36 「食事の回数」を増やす、減らす、やる気が上がるのはどっち?
37 「マインドフルネス」はやる気が上がる、下がる、どっち?
38 「赤」と「白」、やる気が上がる色はどっち?

みなさんは自分自身のやる気スイッチがどこにあり、そのスイッチの「ON」の仕方をご存じでしょうか。

毎日やる気スイッチが「ON」で、フルパワーで生産的に過ごせたらいいのですが、やる気スイッチが「OFF」の時もありますよね。

スイッチなんて入れなくても、やる気が自然と湧き出て、火山のように爆発的に噴出してくれたらいいのですが、やる気を起こしたいときに限って、やる気が出ないものだと思います。

本書では、

やる気は作るものです。作り方の仕組みを知れば、誰でもやる気がほしいときに、やる気を出すことができます。

と冒頭から述べられていました。

正直、「本当ですか?」と思いました😓

世の中の成功者を見ると、どうしてそんなにやる気に満ち溢れているのかと思うことがあります。

やる気に満ち溢れているから何かを続けられ、その結果、成功する。

続けることこそが成功者への階段を上る唯一の方法だとわかっているのに、続けることは案外難しいものです。

ですが、脳科学的にやる気が出る場面や環境は、以下の3つと決まっているようです。

①.うれしい出来事が起きるかもしれないと期待しているとき

②.予期していなかったうれしい出来事が起きたとき

③.うれしい出来事が確実に起きると予想されたとき                                

そして、やる気を持続する方法としては、以下の2つがポイントとなると述べられていました。

①.自分は出来るという期待値が高いとき

②.喜びを感じる報酬が期待できるとき

つまり、やる気の上げ方と維持の仕方が分かっているわけですから、これらの条件を満たすような環境を作るか、そのような環境に身を置けば良いということです。

本書ではそのようか環境を作れるよう2択の選択方式で38通りのやる気の作り方や上げ方が紹介されていました。

例えば、やる気の上がる目標の立て方として「「高い目標」と「低い目標」、やる気が上がるのはどっち?」と言う章があり、これは本人の経験値や能力によって決まるようです。

キャリアや経験が乏しい人は高い目標に対して、達成できる未来が描けず、やる気が下がり、一方で今までにたくさんの成功体験を積み重ねてきた人は、達成できる未来を描けるため、やる気が上がるのだそうです。

まさにこれは「①.うれしい出来事が起きるかもしれないと期待しているとき」に当てはまります。

それではキャリアや能力が低い人は低い目標を設定すればよいかと言うと、それも正しくないようで、低い目標は脳が確実に達成できると判断し、脳はやる気を出すまでもないと、かえってやる気を出さないそうです。

ですので、目標設定は「やってみないとわからないけど、おそらく上手くいきそう」というレベルに設定することが推奨されていました。

その他にも愚痴を言うことはやる気を上げるわけではないが、下げるわけでもないので、愚痴を言うことは悪い事ではない。やりたくないことは脳科学的には後回しにする方が正しいと言ったことが述べられており、なんだか心が軽くなりました。

本書を読むことで、自分なりのやる気の上げ方や維持の仕方が分かると思いますので、なんだかやる気が湧かずに困っている方にはおすすめの本です。

是非、読んでみてください。

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