今回は川邉徹さんの著書「蛍と月の真ん中で」をご紹介します。
本作品は父の影響でカメラマンを目指す大学生の大野匠海。
無くなった父のようなカメラマンを目指し、大学に通うが学費と生活費を稼ぐためのバイトばかりの日常から逃げるように大学を休学し、過去に父が蛍の写真を撮影した場所である長野県辰野町へリュックとカメラを持ち、向かいます。
父が撮影した場所に行けば、今の生活から抜け出せるのではないかとすがる思いで、向かった先には1人の少女がおり、その少女との出会いをきっかけに匠海の長野県辰野町での生活が始まります。
匠海が暮らすことになった長野県辰野町は、田舎で過疎化が進んでおり、都会で暮らしていた匠の生活とは全く異なるものでしたが、辰野町で出会う人々と触れ合うことで、自分のしたいことやしたかったことを見つけていきます。
現在の世の中では人と人との繋がりが希薄化し、自分の居場所を見つけられない若年層が多数いますが、本書はそういった人々が自然の中で自分自身を取り戻していく物語となっていますので、自分の居場所を見つけられず、葛藤を抱えておられる方にはおすすめの本となっています。
自分の居場所はあるようで、ないものです。
もし皆さんが自分の居場所を見つけられず、葛藤を抱いておられるのであれば、是非、手に取って本書を読んでみてください。
自分の居場所を見つけるヒントがあるかもしれません😊
「蛍と月の真ん中で」~つながりを紡ごう~ 著者 河邉徹さんと巡る小説の舞台 〈長野県辰野町〉
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