「燃える波」

今回は村田由佳さんの著書「燃える波」をご紹介しようと思います。

インテリアスタイリストとして仕事をしながら、ラジオのパーソナリティーもつとめ、多忙な日々を送る帆奈美。大学同級生の夫と猫、3人での静かな暮らしは、幼馴染みのカメラマン・炯と恋に落ちたことで崩れ去る。他の男の存在に気づいた夫は、帆奈美の人格を否定する発言や行動を繰り返すようになり……。
婚外恋愛がひとりの女性にもたらした大きな変化を描く、恋愛長篇。

この本は忙しくも平穏な生活を過ごしている40代の女性:三崎帆奈美とその夫:隆一と1匹の猫:おむすびをメインにストーリー展開をしていくのですが、中学生の同級生であるカメラマン:澤田炯との出会いで、幸せだと信じていた夫婦生活が色褪せていきます。

タイトルの「燃える波」のように水の冷たさと炎の熱が絡まりあう恋愛小説となっているのですが、私はどうしても夫:隆一の言動を自分自身と照らし合わせて読んでしまいました。

妻である帆奈美が輝きだすに比例して、束縛を強める隆一。

運命の出会いで変わってゆく1人の40代女性を描いた作品となっています。

「諦めるか、踏み出すか」を迷っている方については、是非、読んでいただきたい作品です。

きっと、背中を押してくれると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました