整える習慣

ライフハック

今回は小林弘幸さんの「整える習慣」をご紹介したいと思います。

第一人者の医師が、
自律神経と上手につき合う108の行動術を伝授。
コロナ禍により、知らず知らずのうち、
私たちの心と身体は大きなダメージを受けています。
そこで大事になるのが、
自律神経を整える毎日のちょっとした積み重ね。
・窮屈な服や靴を選ばない
・鞄の中を整理する
・ゆっくり話す
・ミスはその場でメモする
・次にする「一個」を決める
・落ち込んだら階段を上り下りする
・仕事の重要度に差をつけない
・ストレスは複数持つ
・「内容で区切る仕事」と「時間で区切る仕事」を分ける
・アクシデントが起こったら「次の予定」をあきらめる
・緊張を和らげたいときは壁の時計を見る
・昼食後の2時間は捨てる
・リモートワークの合間に5分だけ「体育の時間」
・食事は腹6分目で
・一日一枚写真を撮る
……身の回り、時間、人間関係の整え方から、
食生活、心身、メンタルの整え方まで。
今日からできるアドバイス満載!
※本書は『一流の人をつくる 整える習慣』(KADOKAWA/2015年5月)を文庫化にあたって70頁超の大幅加筆、再構成、改題したものです。
【目次】
●第1章:まず、モノを片づけて、心を安定させる――身の回りの整え方
●第2章:一日ごとの体の変化を意識する――時間の整え方
●第3章:無理したつき合いは絶つ――人間関係の整え方
●第4章:体のスイッチを意識する――体の整え方
●第5章:食べ物と食べ方を少しだけ変える――食の整え方
●第6章:今夜の振り返りが、スムーズな明日をつくる――行動パターンの整え方
●第7章:ストレスには正しく対処する――メンタルの整え方
●第8章:自分のタイプを知る――自分らしさの整え方

本書はタイトルからも分かるように、身の回り、時間、人間観、体、食、行動パターン、メンタル及び自分らしさの整え方を紹介してくれている本です。

日々のパフォーマンスを高めるために、120%の実力をつけるのではなく、今の100%の実力をいかに出し切るかを焦点においてくれています。

これは確かに120の能力を持っていても、70しか出せなかったら、100の能力を持っていて、90の力を出せる人には負けてしまいます。

自分の能力を上げたいと思って、日々、意識を高く取り組んでおられる方はとても多いと思うのですが、自分の持っている能力を100%出し切ることにフォーカスしている人は少ないように思います。

自分の能力を出し切ると言うと、試合に臨むアスリートのようですが、サラリーマンの同じです。仕事のパフォーマンスは、その人が持っているスキルとコンディションよって左右されます。

それでは、今持っている実力を発揮するためにはどのようなことに気を付け、取り組んだらいいのかを、本書に述べられていることを簡単に紹介します。

1.なぜ自分の実力を100%発揮できないのか?
自分の実力を100%出し切るためには、コンディショニングや整え方が重要ですが、ほとんどの方はその整え方を知りません。当たり前ですが、これが実力を発揮できない原因です。

本書では、特に自律神経を整えることが重要であると述べらています。

この自律神経にはアクセルモードである交感神経と、ブレーキモードである副交感神経に分かれており、この自律神経を整えることが体の状態を整えることと同義とされています。

しかし、現代の社会人はこの自律神経が乱れており、そのために、自分の実力が発揮できないとされています。

自律神経が乱れることによりメンタル不調(不安、イライラ、情緒不安定、やる気低下、集中力の低下、不眠症など)や体調不良(頭痛、めまい、便秘、倦怠感、疲労感など)が引き起こされます。

その主な原因とされているのが、生活習慣の乱れ慢性的なストレスです。

本書では、自律神経を整える108個もの行動術が紹介されていましたが、その中でも私が気になったものや実践的だと思うものを以降で紹介します。

2.時間を整える
(1)雨の日は集中作業時間を短くして、こまめに休憩を入れる
  人間の集中力は約90分しか続かない。そのため、60~90分の間に必ず休憩を入れるようにする。また、雨の日は集中力が散漫になりやすいので、45分で休憩にする。(天候やコンディション(睡眠不足など)に応じて、集中時間を変える。)
(2)昼食後の2時間は捨てる
  脳は起床後2~3時間にゴールデンタイムを迎えます。そのため、朝のゴールデンタイムに集中作業を行い、最も効率が悪い昼食後は諦めて、捨てるようにしましょう。この捨てた時間でメールチェックやルーティーン業務を行うと良いとされています。
(3)アクシデントが起こったら、次の用事を諦める
  予想外のアクシデントは必ずと言って起こり得ます。もしアクシデントが起こったら、そのアクシデントの解決を最も優先し、それ以降の予定は全て諦めましょう。これは、意識を今に向けるためとされています。


3.人間関係を整える
(1)人の評価は口にしない

  ストレスの9割は人間関係によるものとされています。人の悪口を言うことは短期的にはストレス発散になるかもしれませんが、長期的に見るとストレスになります。そのため、人の評価を聞かれたら“よく知りません”、“いや、あまりよくわかりません”と答えるようにしましょう。
(2)参加・不参加の出欠は1日経ってから答える
  勢いや気分で酸化・不参加の返事をすると、後々、後悔することになる。そのため、誘いがあった場合は、即答はせず、最低1日は考えてから回答するようにしましょう。
(3)我慢が前提の人間関係は切り捨てる

  これはよく考えると当たり前ですが、ビジネスの場ではどうしても自分の嫌いな人と付き合ったり、交渉をしたりしなくてはならない時があります。しかし、ストレスを抱えてまで大切にしなくてはならない人脈は案外少ないものです。その人との関係が本当に必要なのかは、今1度考えてみましょう。

4.体を整える

(1)1杯の水で体をリセット

 朝起きたらコップ一杯の常温の水を飲みましょう。水を飲む前に1度、うがいをしてから飲むようにすると、寝ている間に口の中で増殖した雑菌を洗い流すことが出来ます。

(2)入浴する

 入浴はON/OFFを切り替えるために重要となります。39~40℃くらいのお湯に15分程度(最初の5分は肩まで、残りの10分を半身浴)浸かることが推奨されています。


5.メンタルを整える
(1)誰も信用しない

  人間関係に関するストレスのうち大半は相手に期待し、裏切られることで生じています。人に期待したり信用することは美徳とされますが、それがストレスの原因となっていることを理解しましょう。
(2)怒りが湧いてきたらとにかく黙る

  怒りにより自律神経は乱れ、1度、自律神経が乱れると3~4時間は元に戻らないとされています。短気は損気と言いますが、まさにその通りです。怒りを感じたら黙り、深呼吸をするようにしましょう。
(3)落ち込んだら迷わず階段を昇り降りする
  落ち込むことやイライラしたり、気分が乗らない時は人間であれば必ずあります。その時に「さぁ、頑張ろう!!」と気持ちで何とかしようとするのではなく、運動やコーヒーを飲んで、血流をアップされることで、身体が整い、メンタルが整います。

私のこの本を読んでから「整える」ことの重要性は意識して生活するようにしています。今では「整える」というワード自体がとても好きになりました。

自分の実力を発揮できずに悩んでおられる方は是非お勧めの本となっていますので、手に取って読んでみてください。

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