永遠についての証明

今回は岩井圭也さんの著書である「永遠についての証明」をご紹介します。

親友の遺したノートには未解決問題の証明が――。数学の天才と青春の苦悩。
特別推薦生として協和大学の数学科にやってきた瞭司と熊沢、そして佐那。眩いばかりの数学的才能を持つ瞭司に惹きつけられるように三人は結びつき、共同研究で画期的な成果を上げる。しかし瞭司の過剰な才能は周囲の人間を巻き込み、関係性を修復不可能なほどに引き裂いてしまう。出会いから17年後、失意のなかで死んだ瞭司の研究ノートを手にした熊沢は、そこに未解決問題「コラッツ予想」の証明と思われる記述を発見する。贖罪の気持ちを抱える熊沢は、ノートに挑むことで再び瞭司と向き合うことを決意するが――。
冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛! 選考委員の圧倒的な評価を勝ち取った、フロンティア文学賞3年ぶりの受賞作!

主人公は飛び抜けた数学的才能を持つ大学生:三ツ矢瞭司。そして、同じく数学的才能を持つ斎藤佐那と熊沢勇一。数学的才能を持つことで、3人は結びつき、大学で共同研究で画期的な成果を上げます。

しかし、次第に突出した瞭司の才能が周囲の関係性を修復不可能なほどに引き裂いていきます。

本書は天才と呼ばれる瞭司が見えることに対する苦痛、孤独、他人に自分の見える世界に対する数学者たるための数学的証明をするために、もがき苦しむ姿が書かれています。

数学的真理とその人それぞれの真理と葛藤を描いた作品となっていますので、興味のある方は是非、読んでみてください。

もしかしたら天才と呼ばれている人の苦悩がわかるかも知れません。

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