今回は国府田淳さんの著書「健康本200冊を読み倒し、自身で人体実験してわかった 食事法の最適解」をご紹介します。
みなさんは食事に関する情報で、情報源によって良いと言われているものもあれば、悪いと言われているものもあり、いったいどれが正しいのか疑問に感じたことはないでしょうか。
私も本を読むことが好きなので、書籍によってはこういった食事が健康には良いと書かれていたのに、別の書籍によってはその食事は健康には良くないと書かれていたり、混乱することがあります。
著者である国府田さんも医師が出版している本にも関わらず、健康法やダイエット法の中には正反対のことが書いてあることから、ご自身で健康に関する書籍をたくさん読み、自分にあった食事法を導き出されたそうです。
そんな著者が導き出した食事法の最適解は、万人に効果のある食事法はないということです。
その理由は、そもそも人それぞれに遺伝的な要因や体質があり、性別や年齢、生活習慣も異なるため、全ての人に当てはまる食事法はないと言うものです。
言葉や文字にして言われると当たり前のことですが、何かにチャレンジして、結果が出なかった時にはどうしてもモチベーションが下がったり、継続が難しくなるので、事前にこの事を知っているのと、知らないのでは、結果が出なかった時のマインドに大きな差が出ると思います。
本書では1つの食事法を信じ込むのではなく、各主張の賛否両論を知り、各人に必要な情報を取捨選択できるようになっています。
概ねの健康本で良いと言われていることや悪いと言われていることも記載されていますので、食事に気を遣いたいと思っている方は、まずはそれらを取り組んでみてはいかがでしょうか。
詳細については、本書を手に取って読んでいただきたいのですが、簡単に概ねの健康本で良いと言われている食事法や悪いと言われている食事法・食材を紹介します。
●健康に良い食事・食材
(1)納豆
納豆は腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑える、癌や脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病予防の他に骨を強くし、アレルギーを改善する効果があるようです。納豆は値段もお手頃ですし、パックから取り出して食べるだけで手間もかからないので、本当におすすめです。
ただし、納豆だから全て良いというわけではなく、中には発酵過程が短い、人工的な納豆菌を使用、遺伝子組み換えの豆を使用している質の悪いものや、タレに添加物が多く含まれている納豆もありますので、納豆を手に取った際は、裏面の栄養成分表や食品表示に目を通すようにしましょう。
(2)味噌汁
「味噌汁は医者殺し」なんて言葉があるように、味噌にはたんぱく質、ビタミン、ミネラル、脂質、食物繊維、リノール酸、イソフラボンなどの栄養素が含まれています。
また、味噌は発酵食品であることから、善玉菌が豊富であり、腸内環境を整え、消化吸収を助け、免疫力を向上させ、抗酸化作用による活性酸素を除去し、細胞の老化も防いでくれる万能食品です。
癌の抑制や脳卒中、心臓疾患、骨粗鬆症、糖尿病、コルステロールの抑制、美肌や老化防止、整腸効果もあるので、味噌を使った代表料理である味噌汁は毎日でも飲みたいですね。
(3)キノコ類
キノコは低カロリーでビタミンや食物繊維が豊富であり、週に3回以上キノコ類を食べる人は、胃がんや大腸がんのリスクが減ることが研究で分かっています。
シメジやエノキはスーパーでも安価で売られていますので、食事の副菜や味噌汁に入れるなどして、是非、摂取を心がけましょう。
(4)海藻
海藻類には、豊富な栄養素や水溶性食物繊維が含まれており、腸内を整え、便秘効果や肌を美しく保つ効果があると述べられています。
また、嬉しことに殆んどの海藻類は乾燥させても栄養価が変わらず、保存も比較的簡単なので、ワカメなどをは味噌汁に入れるなどして、摂取するよう心がけましょう。
(5)良質な油
良質な油であるオメガ3脂肪酸やオメガ9脂肪酸である亜麻仁油、えごま油、エキストラバージンオリーブオイルは脳の機能を高め、認知症を防止、体の炎症を抑え、アレルギーを改善する効果が指摘されています。
それにナッツ類についても、おすすめされていました。
●健康に悪い食事・食材
(1)添加物と人工甘味料
普段の生活の中で添加物を摂取しないというのは難しいものです。
著者がコンビニで添加物が入っていないものを調べた結果、水、バナナ、ゆで卵、一部の野菜ジュース、ハーゲンダッツアイスのみだったそうです。
添加物は国の基準に沿って使用されていますが、健康障害の有無については、動物実験により検証しており、実際に人間に対してどのような影響があるかはわかっていません。
一度は使用が認められていたものでも、後々に使用が禁止された添加物もあります。
添加物の利用目的は賞味期限を延ばしたり、見た目をきれいにしたり、多くの人が好きそうな味を出すことですが、食品を購入する際は原材料表示を見る癖をつけ、以下の添加物が含まれている食品は極力、買わないようにしましょう。
【危険度の高い添加物】
スクラロース、アセスルファムK、アスパルテーム、サッカリンNa調味料(アミノ酸等)、亜硝酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、カラメル色素、乳化剤、リン酸塩
また、健康に気を遣っている方で、カロリーや糖質オフと言った商品を積極的に購入されている方は、その商品が、砂糖の代わりに人工甘味料であるスクラロース、アスパルテーム、サッカリンナトリウム、アセスルファムカリウム等が含まれていないか今1度、確認してみてください。
人工甘味料は血糖値を調整する能力を弱め、癌や各種疾患などとの関連性が高いとされていますので、やっぱり甘いものは気を付けるようにしましょう。
(2)グルテン
グルテンとは小麦を中心とした麦類に含まれるたんぱく質であり、80%程度の健康本で体に良くないと結論付けられていました。
近年では日本でもグルテンフリー食品が増えてきていますが、海外ではグルテンフリー食品が一般的であり、グルテンは、気付いていないだけで知らず知らずのうちに体に不調(腹痛、膨満感、下痢、便秘、頭痛、関節痛、皮膚の発信、慢性疲労など)を引き起こしている可能性があります。
自分がグルテンアレルギーかどうかは、アレルギー検査や2週間程度小麦粉断食による体調変化で判断することが出来ますので、なんだかよくわからない体調不要に悩まされている方は、1度、試してみてはいかがでしょうか。
(3)揚げ物
揚げ物は高温調理によりビタミンや必須アミノ酸などが劣化し、たんぱく質と糖が結合することで、老化を促進するAGEsが発生し、発がん性物質や悪玉コルステロールにより腸内環境が悪化します。
また、揚げ物の際に使用するサラダ油はオメガ6脂肪酸を多く含んでおり、体内に炎症を引き起こす原因となりますので、揚げ物はおすすめされていません。特に日を置いた揚げ物は、そこに酸化も加わり、さらに体に悪い食べ物になっていますので、揚げ物を食べるのであれば、極力、揚げたてのものを食べるようにしましょう。
(4)加工された食べ物
私たちは冷凍食品、インスタント食品、スナック菓子、菓子パン、ソーセージ、アイスクリームなどの加工食品に囲まれていますよね。
しかし、こういった超加工食品を食べる量が多い人ほど、死亡リスクが高いことが分かっています。
安くておいしくて便利なことから中毒性がありますが、栄養はほとんどなく、エンプティカロリーとも呼ばれていますから、安価や便利であっても、超加工食品の摂取は控えるようにしましょう。
(5)牛乳
牛乳の87%を占めているガゼインたんぱく質には発がん性がああり、骨粗鬆症の原因になるとも言われています。
たんぱく質が取れることから高齢者には推奨されている本もあるが、体質的に合わない人もいるため、合わない人は、飲まないようにし、体調が悪くならない人でも、飲み過ぎないように注意しましょう。
私は日々のパフォーマンスは、食事と睡眠が決めると言っても過言ではないと思っているので、食事には気を付けていますが、スポーツや仕事に対して真面目に取り組んでいる人でも、食事については無頓着な人が多いので、そういった方には是非読んでいただきたいです。
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